NASAの研究者は宇宙を“聴いている“!? これが太陽の奏でる音だ!

tocana / 2014年9月13日 7時0分

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 宇宙という未知の空間の探求に日々勤しむアメリカ航空宇宙局(NASA)の研究者たち。彼らは、宇宙に放たれた探査機から届けられる大量のデータを、"聴く"ことによって分析することもあるようだ。今月4日、NASAがホームページ上で「太陽の奏でる音」を公開した。

【動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/09/post_4817.html】

 動画をご覧頂きたい。まるで不快なホワイトノイズのようにも思えるが、実はこれこそが「太陽の奏でる音」であるという。といっても宇宙空間には大気が存在しないため、もちろん振動(音)が実際に伝わるはずもない。これは、1994年に打ち上げられた太陽の観測を目的とする宇宙探査機WINDが観測した「太陽の磁場の変化」を、音へと変換したものなのだ。

 天体観測データを音に変換するプログラムを作り上げたのは、NASAのゴダード宇宙センターの研究者で、ミシガン大学にも所属するロバート・アレキサンダー氏。NASAによると、彼のプログラムは地球上で人間がマイクに向かって歌を録音するときの仕組みとそれほど差があるわけではないようだ。

 人間がマイクに向かって歌う時、声は空気振動としてマイクに伝わり、磁気を変化させ、それが電気信号の形で録音される仕組みとなっている。しかし宇宙探査機WINDの磁力計は、太陽の磁場を直接計測している。つまりアレキサンダー氏のプログラムとは、WINDに記録された電気信号のデータを、音に置き換えるものというわけだ。

 こうして姿を現す「太陽の奏でる音」は、素人の耳にはほとんど雑音のようにしか聞こえない。しかしアレキサンダー氏は、変則的な部分があると、すぐに聴き分けることができるという。現在NASAでは、アレキサンダー氏のもとで複数の研究者が同様の手法による天体観測に取り組んでいるようだ。

 太陽の息吹を捉えた音――。そう考えながら聴くと、一聴する限りでは不快なホワイトノイズも、何やら神秘的な音に聞こえてはこないだろうか。

tocana

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