首都直下地震で首都高全壊!? “危険すぎる地盤“を徹底解説!! あなたの家は大丈夫?

tocana / 2014年9月13日 8時0分

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 先月20日未明に広島で起きた局地的豪雨では、土石流や崖崩れも起き、多大な被害が出た。広島県警によると死者は70名を超えたという。甚大な被害が出た原因として、広島の弱い地盤があった。水害に弱い土地は、地震にも弱いと言われる。ひとたび大地震が起きたとき、地盤の強弱が生死を決定的に左右することを思い知らされたのは、1995年の阪神淡路大震災だった。今回は、そのような過去の大災害の実例を交えながら、住む土地の地盤の重要性について考えてみよう。

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■環境考古学的アプローチで

 広島市北部では、花こう岩が風化し堆積した「真砂土(まさど)」と呼ばれる軟らかい土の上に多くの住宅が建てられており、地盤の弱い地域が多い。内閣府の調査によると、土砂災害が発生する恐れのある危険箇所は全国で約52万に及ぶというが、広島県内には、なんとそのうち3万2,000もの土砂災害危険箇所が集中しており、これは全国でも突出した数となっている。

 立命館大学教授の高橋学氏によると、水害に弱い土地は、地震にも弱いという。氏は数々の遺跡を発掘し、過去の自然災害を調査しているが、このような「環境考古学」に携わる学者は、日本では僅か数10名しかいない。彼は次のように語る。

「(遺跡が)なぜ埋まっているかというと、たいてい過去に災害があったからです」
「遺跡を発掘するということは過去の災害のあとを掘っているようなものなんです」(島本慈子『倒壊』、筑摩書房)

「環境考古学」の呼称からは判断しづらいが、その土地で過去に起きた地震・津波・火山噴火・洪水などの災害を調査し、時には地震の発生周期を知り、将来の防災に役立てることができる学問分野なのだ。


■地震の被害は軟弱地盤上に集中していた

 さて、高橋氏は兵庫県の武庫川流域と猪名川右岸の古い川筋を復元した地図「旧河道(かどう)図」を1994年の大晦日に完成させた。"旧河道"とは土木用語で、かつて川が流れる道筋だったところだ。その17日後に「兵庫県南部地震」が発生、「阪神・淡路大震災」を引き起こした。震災で亡くなった人々の分布図を旧河道図と照らしあわせて見ると、死者のおよそ8割は、過去に川だった地盤上に住居があることが判明した。

 神戸の旧河道上に建っていた神戸市役所、神戸新聞社、三宮駅などは倒壊してしまったが、旧河道上ではない南京町では、古い民家でもほとんど倒壊することがなかった。この地域は砂堆(さたい)といって、地盤が比較的乾燥していたために液状化現象なども起きなかったという。また、神戸市内で縄文時代に海だった地域と、この地震で震度7を記録した地域が相当に一致するという。

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