放射性物質を食べるバクテリアが発見される! 核廃棄物の処理研究が大きく前進か?

tocana / 2014年9月26日 13時0分

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 私達の暮らしに欠かせない電気。その多くを供給してきたのが原子力発電なのは言うまでもないだろう。原子力発電により私達の暮らしは、より便利で豊かなものになった。しかし、原子力発電には人間をはじめとする生物の命を脅かすリスクも伴う。その一つが核廃棄物なのだが、もしかしたらそれを減らす事ができるかもしれないというニュースが、9月10日付の「Daily Mail」で報じられている。

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■新たな発見に期待大!

 イギリス・マンチェスター大学の科学者達は、放射性物質の処理場地下にある古い石灰窯に入った土に、極限条件下のみで増殖するバクテリア「極限環境微生物」が存在することを初めて確認した。

 微生物生態学の総合専門誌「ISMEジャーナル」は、この極めて小さな単一細胞のバクテリアが廃棄物を食べることで、イギリスが頭を抱える「増える一方の核廃棄物の問題解決に一役かってくれるかもしれない」としている。

 これが本当ならば現在の日本にとっても朗報であることは間違いない。


■恐怖!もしも核廃棄物が漏れ出したら...?

 イギリスには現在、約8千人を収容できるロイヤル・アルバートホール4つ分を満たす程の核廃棄物があるのだが、それらをどの様に処理するかが大きな問題になっている。膨大な量の核廃棄物はコンクリートで包まれた後、地下に設けられた保管室へ運ばれ、何千年という長い間にわたり保管される。

 しかし地表水がこの放射性廃棄物に触れてしまうと、セメントに反応してアルカリ成分を多分に含んでしまう。これが引き金となって化学反応が起き、イソサッカリン酸(国内の試験研究において、放射性核種の溶解度に影響を与える事が指摘されている。略してISA)という物質ができるのだが、これが毒性元素と反応、核廃棄物の放射能構成要素を作り出すと言われている。

 もしも、ウランなどの放射性核種(放射線を放出して、他の原子核に変わる原子核)と酸が結合すると非常に溶けやすくなる。そして、保管場所からゆっくりと漏れ出し、我々が日々口にしている飲料水へと流れ込み、食物連鎖にも影響を及ぼしかねないのだ。


■放射能とバクテリアの不思議な関係

 この危機に対し、今回発見されたバクテリアは、ISAを食料源として利用するというのだ。ISAの分解を手助けする酸素がない場合、このバクテリアは硝酸カリウム、又は鉄などの化学物質を水の中で利用して呼吸する事さえできる。

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