ラジオがレイプを扇動! 2歳の幼児も強姦される南スーダンの現状

tocana / 2014年10月22日 10時0分

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 東アフリカの内陸国、南スーダン。2011年にスーダン共和国の南部10州が独立した、世界で最も若い国だ。日本ではあまり大きく報じられていないが、南スーダンは現在、政治対立が民族間の武力衝突に発展、国連が「内戦状態」と呼ぶ状況にある。人々が期待した明るい未来は、独立後わずか3年のうちに暗礁に乗り上げてしまった。

 事の発端は去年、権力の座や石油資源の利権をめぐり、キール大統領がマチャル副大統領を解任したことにある。結果、大統領を支持する民族と前副大統領を支持する民族とが対立を深め、ついには紛争へと突入してしまった。命を落とした人はすでに1万人を超え、100万人もの国内避難民が発生している。

 特に混乱を極め、暴力が横行しているとされるのは南スーダン北部だ。そして今月20日、現地を視察した国連のザイナブ・バングラ氏(「紛争下の性的暴力」担当事務総長特別代表)によるレポートがロイター通信などに報じられ、その衝撃的な内容が国際社会を震撼させている。

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■2歳の幼児までレイプ被害に!! ラジオが扇動!

 ユニティ州の州都ベンティウを訪れたバングラ氏の報告によると、南スーダン北部では現在、対立する民族間での誘拐や集団レイプなどの性的暴力が急激な広がりを見せており、その深刻さは「(バングラ氏の)30年の経験の中でも、このような状況は見たことがない」ほどであるという。

 被害は老若男女に及ぶが、生存者や医療従事者からのヒアリングによって、その74%を18歳以下の少女が占めていることが判明。なんと、最も若い被害者は2歳の幼児であった。襲撃者に抵抗すれば、レイプのうえ殺されることもあるという。

 バングラ氏によると、政府側(大統領を支持する民族)と反政府側(前副大統領を支持する民族)の両者が、このような性的暴力を組織的に行っており、驚くべきことに「Radio Bentiu FM」というラジオ局までもが、人々の民族的背景や政治的信条に訴えて、女性や少女に対するレイプを扇動するために使われているようだ。

「保護を求めている国内避難民たちは、想像を絶する危険と困窮、広がる性的暴力に直面している」(バングラ氏)


■暴力はいつまで続くのか

 さて、今回の視察の最後に、バングラ氏と南スーダン政府との間では、組織的な性的暴力を段階的に収束させることを記した公式声明への署名が交わされた。しかしバングラ氏は危機感を強めているようだ。

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