インコがリードボーカル!! 過激すぎるデスメタルバンド「Hatebeak」を君は知っているか?

tocana / 2014年11月14日 11時0分

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 世界広しといえども、これほど圧倒的な存在感を放ち、唯一無二のシャウトをかますデスメタルバンドが他にあっただろうか。というのも、米国メリーランド州ボルチモアを拠点とするこのバンド、Hatebeak("憎悪のクチバシ"の意味)のリードボーカルを担うのは、なんとインコなのだ!

【動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/11/post_5193.html】

 銃にとまって、こちらにガンを飛ばす彼の名はワルド。アフリカ西海岸(主にコンゴ共和国)原産の大型インコ「ヨウム」だ。非常に賢く、言葉をただ真似るだけではなく、意味を理解する力さえ持つヨウムは、飼い主とコミュニケーションを取ることができ、反抗期もあるなど、人間らしい一面を持つインコとして有名だ。

 ワルドがボーカルを務めるHatebeakは、2004年に結成された。他のメンバーはブレーク・ハリソンとマーク・スローンの2人で、それぞれがギターとドラムを担当している。彼らは一度もライブを開催したことがないが、その理由についてブレークは「鳥にとって爆音は苦痛以外の何物でもないだろうからな」と語っている。

 インディーズレーベルReptilian Records(現在活動休止中)と契約したHatebeakがリリースした作品のほとんどは、鳥とつながりのあるタイトルを冠している。「Number of the Beak(クチバシの刻印)」、「Beak of Putrefaction(腐乱クチバシ)」、「The Thing That Should Not Beak(ザ・シング、ついばみ得ないもの)」など、いずれもアイアン・メイデンやカーカス、メタリカからの影響をうかがわせるものばかりだが、評論家にはなかなか好評だったようだ。デビュー時、レーベルのCEOであるChirisX氏は、「彼らは高く舞い上がり、鳥ほどの脳しか持ち合わせていない全ポップスターに匹敵する人気を得るだろう」と語っている。

 ファンからは「削岩機」にも喩えられるHatebeakのサウンドだが、ブレーク自身は「ヘヴィメタへの愛、それ以外には何のメッセージもない」「本当の目的は、エクストリームミュージックのハードルを上げることだったのさ」「(多くのヘヴィメタルバンドは)表面的な過激さばかりだよ。これは、オレなりの過激さを推し進めた結果だったってことさ」と評している。

 Hatebeakは、2匹の犬をリードボーカルに据えるデスグラインドバンドCaninusと組み、シングル「Bird Seeds of Vengeance(復讐の配合餌)」(これもデスメタルバンド「ナイル」の影響を受けたタイトルだ)を発表するなど精力的な活動を続けたが、残念ながら2009年に解散している。ちなみに現在のワルドの動静は伝えられていない。今後、彼らを上回る斬新さと過激さで私たちを楽しませてくれるバンドは現れるだろうか。

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