官僚組織と瓜二つ! TV局と制作会社の“深い溝“を徹底調査!

tocana / 2014年11月27日 8時0分

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 テレビ番組を作っているのはテレビ局の社員だと考えている人も多いだろう。だが、実際ほとんどの番組を制作しているのはテレビ番組制作会社に属する人たちだ。

 テレビ局からの依頼を受け、パートナー関係の中で制作業務を請け負っている。しかし、どこの業界でもクライアントと下請けの関係性は同じかもしれないが、テレビ局と制作会社の間には絶対的なヒエラルキーがあるという。

 具体的にどのようなエピソードがあるのか、制作会社の人々に聞いて回った。

「テレビ局の社員は絶対的な存在です。番組の定例会議にはプロデューサー、ディレクター、作家、ADなど、全部で30名ほどの人間が出ますが、この中でテレビ局の社員は1人か2人程度です。しかし、その権限は圧倒的です。たとえ、どんなに無茶な意見でも受け入れざるを得ません」(制作会社ディレクター)

 無茶な意見とは一体どのようなものなのか。

「前に、すでにブームが過ぎ去った食べ物を『これからブームが来るはずだ』と言い始めたプロデューサーがいました。ブームは完全に過ぎていたので、このときは勇気を出した作家さんがブームは下火だと告げたのですが、逆ギレされてしまったんです。最終的には局員の言うとおりに放送しましたが当然ながら評判は散々でした。しかし、評判が悪かったことを知ると、この意見は制作会社のディレクターが出したと言い始めたんです。もちろん誰も反論できませんでした。白いものを黒と言われても従わないといけないんです」(同・制作会社ディレクター)

 これは確かにややこしい存在だ。さらに、相手が新入社員であっても制作会社の人間が対等な関係になることはないという。

「テレビ局の社員も最初はADからスタートしますので、番組制作の現場では制作会社のディレクターやADの指示のもとに働きますが、みんな気を遣います。総合演出が制作会社の人間だった場合、局のADには敬語で指示をしたりと関係性が無茶苦茶です。しかも局のADがミスをすると面倒です。制作会社のADなら怒鳴りますが、局のADには何も言えませんから、あとでこっそりフォローすることになって余計に仕事が増えるんです」(テレビ番組制作会社プロデューサー)

 気を遣うのも理解できるが、これでは教育にならないのではないか。

「彼らがAD業務をおこなうのは最初の半年程度です。数年後にはプロデューサーになりますから現場の業務など覚えなくても問題ありません。でも、ADのあとにディレクター業務をおこなう局員はなかなか面倒ですね。現場の業務をほとんど知らないままディレクターになるので、編集でとんでもなく時間がかかる作業を急に指示してくることもあって、制作会社のプロデューサーとしては頭を抱えることもあります」(同・テレビ番組制作会社プロデューサー)

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