「娘を死なせてあげて...」巨大腫瘍を抱える4歳児の両親、安楽死を願う=中国

tocana / 2014年12月4日 7時30分

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 日本と同様、安楽死(医師から処方された薬などで命を短縮する積極的安楽死)が認められていない中国で、「娘を安楽死させてあげたい」と訴える家族が出現し、話題となっているようだ。

 中国ニュースサイト「QQ.com」や複数の欧米メディアが報じたところによると、女の子の名は、4歳の趙子涵(Zhao Zihan)ちゃん。今から2年前、子涵ちゃんは非常に進行の早い「網膜芽細胞腫」を患っていると診断された。ガンはみるみるうちに彼女の網膜を蝕み、左目を摘出せざるを得ない状況に。しかし、それでも身体に残ったガン細胞は彼女を攻撃し続ける。やがて子涵ちゃんの左の頬から首にかけて、耐え難い苦痛を伴う巨大な悪性腫瘍が形成されてしまった。

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 そして両親が「悪夢の苦しみ」と表現する日々が始まった。中国北西部、陝西省に暮らす一家は、子涵ちゃんの回復を願って各地の病院を訪ね歩く。はるばる北京の眼科専門病院「北京同仁医院」まで赴いたこともあった。しかしどの病院も、「末期症状であり治癒の見込みはない」と告げるばかりだったという。

「娘は四六時中苦しんでいます。彼女をできる限り多くの病院へと連れて行きましたが、もう治らないと言われるばかりです。望みはないのです」
「私たちはもうこれ以上耐えられません」

 悲しみに暮れる27歳の父親はこのように語る。そして彼は、妻と熟慮の上で"ある結論"に達するのだった。

「彼女の人生を幸せに終わらせてあげたい。激しい苦痛ではなく」

 あまりにもつらい結論ではあるが、激痛に悶え続ける我が子を思い、これ以上長引かせることなく悪夢から解放してあげたいという両親の優しさなのかもしれない。一家は現在、関係機関に対し、子涵ちゃんが自らの人生に幕を下ろすための行為を了承するよう求めているという。また、彼らの思いを受け容れてくれる病院も探しているようだ。


 安楽死は違法行為となる中国だが、最近の調査では中国国民の3分の2が容認派であるとの調査結果もあるという。さまざまな議論を抱える安楽死問題は、日本も決して他人事ではない。また今年は、余命が半年であると告げられたアメリカ人女性が、ネットで自らの死を予告し、実際に宣言通り息を引き取ったニュースも大いに話題となった。かたやヨーロッパには、安楽死を法制化している国も存在するが、その是非についての議論が収束しているわけではない。世界中の人々が、命のあり方について思いを巡らせている。

※画像は「YouTube」より

tocana

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