プーチン大統領が放ったトラが中国で大暴れ ― エサを求めて国境越えた?

tocana / 2014年12月15日 19時0分

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 ロシア共和国の最高権力者、ウラジーミル・プーチン大統領。KGB(旧ソ連国家保安委員会)の元スパイという経歴が、冷徹で鋭い眼差しなど"いかにも"といった風貌から滲み出ています。柔道・空手ともに八段、スナイパーライフルの扱いもお手のもの、バタフライで川を泳ぎ、巨大なハーレーやF1カーさえも乗りこなす......と、現代最強のタフガイぶりを世界に発信し続け、人々を戦慄させてきました。

 そんな最強のボスには、ロシア国民のみならず、あらゆる動物もひれ伏すとされ、ヒヨコ、シェパード、トナカイ、サメ、そしてシロクマまでもが懐柔されてしまう光景がたびたび報じられてきたわけですが、今月13日に衝撃のニュースが舞い込んできました。なんと、プーチン大統領に手懐けられて野に返されたアムールトラが、いま中国で大暴れしているというのです。

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 英メディア「Sky News」によると、犬を貪り食うアムールトラの様子は、ウスリー川とアムール川が合流する位置にある「大ウスリー島(中国名:黒瞎子島)」で、先週火曜日に撮影されたとのこと。ちなみにこの島、中ロ両国の長年にわたる交渉の末、2004年に島の東半分がロシア、西半分が中国に帰属すると定められました。つまり今回の撮影地は、島の西側だったというわけです。

 アムールトラの首にはGPS発信機が取り付けられており、そのことから今年5月にプーチン大統領の手で野に返された3匹のうちの1匹であることが確認されました。2年前に餓死寸前のところを保護され、「Kuzya」と名前けられたそうです。GPSデータの分析によると、お腹を空かせたKuzyaは、食べ物を求めて島の東側から西側にやって来て、現在はすでにロシア側に帰ったものと考えられています。しかしKuzyaは、これまでにも夜になると中国側へと入り、ヤギなどの家畜を襲っていたと指摘する声が上がっています。

 ロシア東部や中国北東部、朝鮮半島北部に生息するアムールトラは、絶滅危惧種に指定されており、今やその個体数は500頭にも満たないと考えられています。"心優しき"プーチン大統領に救われ、野に返された――までは良かったものの、人間とうまく共存する道を探る必要がありそうです。孤高のアムールトラの姿が、ウクライナ情勢などをめぐり国際社会からの孤立を深めるロシアの姿と重なります。


※画像は「YouTube」より

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