放射線か、奇病か!? 突然、人々が目覚めなくなる「眠り村」の謎=カザフスタン

tocana / 2014年12月18日 17時30分

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 カザフスタンの片田舎で、住民が次々と「眠り病」を発症するという恐るべき事態が発生している。「眠り病」といってもナルコレプシーなどの睡眠障害とは異なり、ひとたび発症すると数日間にわたり目を覚ますことがないという、摩訶不思議な病気の実態と原因とは――。

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■謎の「眠り病」蔓延の経緯

 今月14日、ロシア国営放送局「ロシア・トゥデイ」が報じたところによると、謎の病気を発症しているのは、カザフスタンの首都アスタナから450kmほど北に位置するカラチという小さな村の住民だ。

 2010年4月、この村の1人の女性が、何の前触れもなく深刻なめまいとだるさに襲われ始めた。女性は、やがて自力で立ち上がることも困難になった上、記憶障害も起こしたのち、数日間眠り続けるという奇妙な経過をたどった。医師は虚血性の発作と診断し、女性の命にも別状はなかったが、その後事態は理解に苦しむ展開を見せる。

 なんと子どもから大人まで、村人たちが続々と同様の症状に見舞われるようになったのだ。以来カラチ村では、4年にわたりこの「眠り病」が猛威を振るい続け、とうとう今年の9月には60人もの患者を出す爆発的流行を示した。学校の朝礼で、8人の生徒が一斉に倒れるというケースもあったという。また患者の中には、強烈な幻覚に苦しむ重症者もいるようだ。そして現在も「眠り病」の蔓延は収束する気配すらない。


■原因の調査が行われるも...

 さて、この異常事態を受けて様々な調査が行われている。まず医師たちは、患者の脳に体内の水分が溜まって腫れた状態(浮腫)となっていることを突き止めており、ウイルスやバクテリア感染の可能性を否定している。そして科学者たちも、村の土や水に症状の原因となるような化学物質が含まれていないことを確認している。しかし、どうやら村の住民には他に心当たりがあるようなのだ――。

 このカラチという村、実は旧ソ連時代のウラン鉱山に隣接している。今は廃山となり採掘場も閉鎖されているが、昔は厳しく立ち入りが制限される秘密の場所だった。当時の村は、採掘場で働く労働者たちで賑わってもいたという。そして現在、多くの村人は、このウラン鉱山跡こそが「眠り病」の元凶ではないかと考えており、有毒物質が風に乗って流れたり、地中を伝っているのではないかと恐れているようだ。

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