クモの巣に覆われた真っ白な町 ― 空から降ってきた大量のクモ

TOCANA / 2015年6月1日 8時0分

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 クモの巣で覆われた町――。まるでホラー映画のワンシーンのような光景を収めた写真が先頃ネットに拡散し話題騒然に! いったいなにがあったのか?

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2015/05/post_6472.html 】


■小さな町がある日クモの巣にすっぽり覆われた!

 5月初旬に豪・サウスウェールズ州にあるゴールバーンの町がなんとクモの巣にすっぽり覆われてしまった。おびただしい数の小さな黒いクモが巣と共に、季節はずれの雪のように空から降ってきたというのだ。

 町の住人であるイアン・ワトソン氏は、このときの"雪"に当たり、頭髪もヒゲも小さなクモだらけになったと話す。

「クモの巣に覆われた我が家を見たときは、クモに乗っ取られた幽霊屋敷かと思ったよ。辺り一帯がクモの巣に覆われていて、見上げると空中に漂うクモの巣の大群が陽の光を反射し、何百メートルもある大きな土管が空に向かって伸びているように見えたね」とワトソンさんは「Sydney Morning Herald」紙の取材に応えている。

 また「それは美しい眺めではあったんだけどね......。でも、私の髪の毛にもヒゲにも小さなクモが入り込んできて、そりゃ不快な思いをしたさ」と、クモ嫌いな人が聞けばゾッとするような体験をワトソンさんは述懐した。

 しかしこれはいったいどういう現象なのか、不思議に思ったワトソンさんは、地元コミュニティのFacebookページに「何百万もの小さなクモが空から降ってくるなんてことに出くわしたことがある人はいないか?」と書き込んだのだ。


■風に乗ったクモの旅「バルーニング」とは

 ワトソンさんが書き込んだ質問にはすぐさま反応があった。

 まず回答者の1人、オーストラリア博物館のマーチン・ロビンソン氏によれば、クモが降ってくる現象には2つの説明ができるという。

 1つめは「バルーニング(ballooning)」と呼ばれるクモの持つ拡散分布テクニックだ。背の高い木や植物にのぼったクモが、突き出した尻から糸を出し、それをパラシュートのように使い、風に運ばれて遠くの土地へと移動する手段である。赤ちゃんグモがよくとる行動だが、ときには成虫のクモもこのバルーニングを行うという。

 クモはバルーニングによって、地上3,000m上空にまで浮遊することもあり、移動距離は数kmから場合によっては大陸を超えて移動することもあるという。クモが世界中のどこにでも分布しているのはこのためだとされる。ときには南極大陸にさえクモは飛んで行くこともあるという。しかし、到達後はただ死んでしまうだけだが...。

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