“漂白剤風呂“で全身大ヤケドを負った女性=オーストラリア

TOCANA / 2015年9月17日 11時0分

写真

 我々日本人の間だけでなく、温浴効果とリラクゼーションなどの効能から世界中で愛される入浴剤――。香りや色、薬用のものなどさまざまな種類があるが、それらは心身に良い効果をもたらすものがほとんどた。しかし中には、入浴剤としては考えられないものを入れた風呂に入り、リラックスするどころか全身に大ヤケドを負い、瀕死の状態にまで陥った例があるというではないか。


■漂白剤の入った風呂で湿疹が治る!? 医師の薦めた荒療治で大ヤケド

 オーストラリア・シドニーに住むサラ・コールさん。子を持つ母親でもある29歳の彼女は、同時にひどい湿疹に悩んでもいた。ある日、全身の湿疹について専門家のもとを訪ねたサラは、医師から「漂白剤を入れたお風呂に入ったほうがいい」とアドバイスされた。この漂白剤とはまさに、ふきんの消毒などに使用するあの漂白剤のことで、にわかには信じがたい方法だがアメリカなどではアトピー性皮膚炎や湿疹に悩む患者、特に子どもに対してよくすすめられている方法だそうだ。

 この"漂白剤療法"はアトピーや湿疹の原因のひとつであるバクテリアの殺菌を目的とし、皮膚科治療の現場ではそう珍しくないものなのだというから驚きである。サラはまさしくその湿疹に悩む患者の1人であり、また、ポピュラーな治療法であったため迷わず事に及んだ。浴槽に張った湯にカップ1杯の漂白剤を入れ、入浴したサラ。浴槽に浸かった時、わずかに全身に刺すような痛みを感じたという。

 しかしそれからおよそ2日後......。全身の震えと歩行、会話が困難になっていたサラをみたパートナーのリッキーが救急車を要請。その時すでにサラの全身はひどいヤケドと水泡に覆われていたのだ。

「あの時私は、話すことも歩くこともできず、おかしくなったかのように震えはじめて、パートナーが救急車を呼んだおかげで目が覚めたときにはICUに運ばれていたの。2週間して、シドニーのコンコード病院にうつったのよ」(サラ・コールさん)

 パートナーのリッキーはそんな彼女を目の当たりにして、もうダメだと家を売ることも検討し、彼女の両親でさえもお葬式の準備を検討していたというから、よほどひどい状態だったことが伺える。

 現在では退院し、前と変わらない生活を送っているサラ。しかし退院以来、いまだに事故後の心理的・感情的影響に苦しんでいるという彼女は、「恐ろしい傷跡は頭のてっぺんからつま先まであるのよ」と、たった1度の入浴ですっかり変わった自分と向き合い続けなければならない現実を訴えている。生まれ持った湿疹を治療しようと医師のもとを訪れ、勧められた方法で彼女自身がより苦しんでしまうなど、誰が想像しただろうか。

 現在はサラの友人らによって、医療費の継続的なサポートのためオンライン上の募金ページで資金調達が行われているというが、第二のサラを生まないために、もし、あなたやあなたの家族、知り合いに湿疹や皮膚炎で悩んでいる人がいれば、その治療法がどんなものであるかは確認しておきたいところだ。
(文=ODACHIN)


※画像は、「Daily Telegraph」の記事より引用

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング