歯も爪も毛もない「無毛のファッションモデル」 ― 独創的な異型の美

TOCANA / 2015年9月24日 7時30分

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 海外のメディアが、重度の遺伝子疾患に悩まされながらも活動を続ける、異色モデルに注目している。

【その他の画像と動画は、コチラ→http://tocana.jp/2015/09/post_7280.html】

■障害、中傷、虐待......苦難の日々

 メラニー・ガイドス(Melanie Gaydos)さんは、生まれながらにして難しい障害を抱えていた。

 それは、外胚葉形成異常(がいはいよういけいせいしょう)といい、皮膚、毛、爪、汗腺などに関連する遺伝性疾患の総称だ。そのため、彼女の頭や顔面には体毛が見当たらず、口内には、たった数本の乳歯があるだけで、永久歯が生えることもない――。

 また、外見に現れないところにも障害の影響は及んでおり、彼女の体内では軟骨や小さな骨が異常に発達しており、角膜は部分的な失明状態にあるという。メラニーさんは成長の過程でこのような身体の異変に対処するため、これまでに少なくとも30回を超える手術を重ねていた。

 また困難は障害だけではなかった。心無い人々から相次ぐ中傷や、アルコール中毒だった保護者の虐待に苦しんだ壮絶な過去を、彼女はメディアのインタビューに対して語っている。

「このまま大きくなって、18歳(成人)を迎えることはないだろうと考えていました。自殺しようと思っていたわけじゃありません。だけれども、年を重ねてゆくうちに、いつか私は自殺してしまうだろうと考えていたんです」


■人生の転機

 メラニーさんの人生に光が指したのは、ファッションモデルという天職にめぐり合ってからだ。モデルになることは、彼女にとって長年の夢でもあった。

「いつだって大きな魅力にとりつかれていました。看板や映画のスクリーンに登場したかったんです」

 ニューヨークに移り住んでモデルとしての活動を開始した彼女は、ドイツのヘビーメタルバンドであるラムシュタイン(RAMMSTEIN)のミュージックビデオに出演し、その後大きな成功を収めることとなった。

 彼女の容姿についての印象を最も端的に、かつ悪意に基づいて表現するならば、"醜怪"という表現を用いざるを得ない。事実、ロシアの新聞が発表した『TOP25 醜い有名人ランキング』の中に、彼女の名前が含まれていた。

 それにもかかわらず、メラニーさんがモデルとして評価を受けた背景には、彼女の容姿に宿る独創性が影響しているという。

 メラニーさん曰く、「山ほど仕事をこなしつつも、ステレオタイプに飽き飽きしていたファッションフォトグラファーたち」が、最初に彼女に対して興味を示した。美術学校に通いつつも、週末は撮影に明け暮れる日々。雪だるま式に彼女のキャリアは膨らんでいった。

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