【ノーベル賞】村上春樹、9回目の落選! 文学賞、獲る獲る詐欺はほかにもいた!

tocana / 2015年10月9日 9時0分

写真

 8日、反戦・反ソ連独裁を訴えてきたベラルーシの作家・ジャーナリストであるスベトラーナ・アレクシエービッチ氏がノーベル文学賞を受賞。またしても村上春樹氏は受賞を逃す結果となった。

 2006年にチェコの文学賞「カフカ賞」を受賞して以来、07年に英ブックメーカーで有力候補として10位以内にランクインすると、それから毎年のように名が挙がるように。さらに、2009年にイスラエルのエルサレム文学賞授賞式では、イスラエルによるパレスチナ人の扱いを「壁と卵」の比喩を使ってスピーチ。イスラエルに異を唱えた政治的な発言によって、一気に最有力候補の仲間入りを果たすと、12年~14年まで、連続でトップをマークした。今年も「2番手」として大きく報道されたものの、蓋を開けてみればまた落選。同じことが9回も繰り返されていることになる。

 受賞できない理由としては、政治性が足りないことや、作風がこれまでの受賞者と比較してもエンタメ寄りであることなどが指摘されている。しかし村上氏本人も、『村上さんのところ』(新潮社 )で、「正直なところ、わりに迷惑です。だって正式な最終候補になっているわけじゃなくて、ただ民間のブックメーカーが賭け率を決めているだけですからね。競馬じゃあるまいし」と綴っているように、この"有力候補"というのはあくまでも予想屋が予想したもの。それに便乗して、毎年のように日本では「最有力候補」とメディアが騒ぎ立てて国民の期待を煽り、受賞を逃せば「またか」と落胆されている。挙句の果てには「村上春樹の作品は軽い」「ただの恋愛小説」などと、妙なアンチが湧いて、村上氏は何も悪くないのに「獲る獲る詐欺」のように扱われる。たしかに、これはあまり気分がいいものではないだろう。

 では村上氏のようにノーベル賞候補の常連にもかかわらず受賞を逃し続けている人はいるのだろうか? 
●アドニス アドニスの筆名で活動するシリアの詩人。レバノン内戦から逃れてフランスに亡命。ゲーテ賞を受賞した2011年には予想で1位になるなど、注目された。その後も常に最有力候補として名が挙がるものの、いまだ獲得できずにいる。

●コ・ウン 韓国の詩人。詩人として活躍する一方、60年代から民主化、統一運動に携わってきた。常に有力候補として名が上がるため、韓国でも毎年注目されている。状況的には村上氏と近いものがあるといえるだろう。

●フィリップ・ロス 米国の作家。ユダヤ人社会などをテーマとした作品も多く、また、「白いカラス」「エレジー」など映画の原作として扱われることも多い。毎年10位以内にランクインしている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
tocana

トピックスRSS

ランキング