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近未来、人類が宇宙人になる!? 学術的にみた本気の「宇宙人論」!

TOCANA / 2015年12月2日 8時0分

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 宇宙人研究というと、大学などの学術的な研究機関とは縁遠いイメージだ。だが、宇宙人研究はしっかりと行われている。その全貌を記したものが『宇宙人類学の挑戦:人類の未来を問う』(昭和堂)である。

 本書は未知の学問である宇宙人類学への入門書というべきものである。宇宙人類学は、宇宙空間における人類学的研究を指す。当然、未知の生命体である宇宙人とのコンタクトも学問領域に含まれる。

【その他の画像はコチラから→http://tocana.jp/2015/12/post_8072.html】

 宇宙人類学の提唱には"周囲からの無理解、揶揄、嘲笑"(p.206)があったと編者のひとりである木村敬一(文化人類学)は本書のあとがきで述べる。ただ、本書には新しい学問の提起に対して、真摯な態度の論考が並んでいる。

 序章「クオ・ヴァディス・アントロポス?(人類よ、いずこへ行きたもう):宇宙が問いかける人類の未来」では大村敬一(文化人類学)によって"宇宙という場で人類の営みについて考えることは、「人間はどこから来て、どのような存在であり、どこに向かうのか」という人類の過去と現在と未来を問う学問、人類学の重要な一翼を担うのではないだろうか"(p.6)と、堂々たる宣言がなされている。すでに欧州では宇宙政策研究には人類学者の参加が見られることへも言及されている。

 第1章「天文学者から人類学への問いかけ:人類は宇宙をかき乱すのか?」では、磯辺洋明(宇宙物理学)によって、宇宙空間の定義、これまでの人間の宇宙利用の経緯などが整理されている。さらに将来的に確実に起こりうる宇宙空間への人類の移住に言及され"地球とは極端に異なると予想される移住先の環境は、長い年月をかけて(あるいは生命工学の力を借りればきわめて短期間に)、地球とは異なる種の生命(あるいは人類)を生むことになるだろう"(p.41)と指摘する。つまり、人間が、宇宙空間に適応して姿かたちを変える可能性について言及されている。

 この点は、第4章「宇宙空間での生は私たちに何を教えるか:宇宙飛行士の経験をめぐって」においても佐藤知久(文化人類学)による、宇宙空間に長期滞在した宇宙飛行士の経験でも言及されている。重力のない空間では、頭に血がのぼり、顔がむくみ、足腰が退化してゆく。つまり宇宙に最適な体へと変化する。宇宙飛行士は地球へ戻り、リハビリを経てもとの体へ戻るが、帰還直後は重力のせいで、平衡感覚を司る感覚器に異常が生じ、自らの力では思うがままに動くことができなくなる。

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