3%の人間だけがもつ「虹色のビジョン」 ― 1億色を認識する「テトラクロマット」の目に映る世界が美しすぎる!

TOCANA / 2016年4月8日 18時0分

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 アメリカの「Discovery News」(3月17日付)では、「虹色のビジョンを持つ女」としてカリフォルニア州サンディエゴ在住の画家、コンチェッタ・アンティコさんを紹介している。実は彼女、世界でただ一人の「テトラクロマット(4色型色覚)アーティスト」なのだ。

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■4色型色覚“レインボービジョン”とは

 4色型色覚は、別名スーパービジョン、レインボービジョンとも呼ばれ、遺伝子変異のひとつとして研究者の間では知られているそうだ。ヒトには染色体が23対あるが、その中でX染色体のXq28という場所に通常と異なる遺伝子があると起きることがわかっている。

 通常は赤・青・緑の「3色型色覚」だが、この遺伝子変異により「黄色錐体」と呼ばれる4番目の錐体が出現し、目の中に4つの色受容体をもつようになり、より多くの色を見分ける4色型色覚、すなわちテトラクロマットが誕生するというのだ。彼らは通常の100倍である1億色を認識できるといわれている。4色型色覚は女性に多く、全体の3%くらいに見られるという。また、父親や息子など、家族内の男性に先天性の赤緑色覚異常がある可能性が高いとされる。ちなみに、爬虫類や鳥類などは、4色型色覚をもつと考えられている。

 実際に「どう見えるか」を第三者に再現してみせるという状況はあまりないことから、コンチェッタさんのケースは実に興味深いといえる。コンチェッタさん自身、自分がテトラクロマットであることに気がついたのは、ほんの数年前だったという。ある日、自分が開いている絵画教室で、教え子の一人から「なぜ、ここに、この色を使うんですか?」と質問され、自分に見えている色について語ったところ、どうやら「自分と生徒たちとでは、見る色に違いがある」と初めて気づいたという。

 現在、50代のコンチェッタさんだが、アメリカで一般的に実施されている色覚テストでは、色弱にしか対応していないため、かなり成長してからテトラクロマットであることがわかることも少なくないようだ。

 その後、ワシントン州立大学医学部の視覚研究の第一人者、ジェイ・ナイツ博士による研究の結果、彼女はテトラクロマットであることが判明し、長年の自分を取り巻く数々のミステリーも解けたようだ。コンチェッタさんの目を通すと、枝に実ったトマトの中で“どれが1番熟しているか”微小な色の差異も一目でわかるという。なかなか羨ましい才能だ。

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