震災後の自主規制はいつまで続く? 今年の3.11、テレ東も放送映画を変更していた…
TOCANA / 2016年5月8日 9時0分

4月14日に発生した熊本地震。地上波の各テレビ局が予定を変更して、一斉に地震の緊急特番に切り替える中、ネット上では「テレ東だけまた普通の番組やってるw」と、何が起きても頑なに予定通りの番組を流すという関東圏では有名な「ぶれないテレビ東京」が取り沙汰されていた。揶揄する気持ちもわからないではないが、テレビ東京は熊本にキー局がない単なる東京ローカル局にすぎず、緊急特番を期待すべき対象ではないとかばいたい。
そんなテレ東で今年3月11日、各局が毎年恒例の東日本大震災追悼番組を放送する中、ぶれずに放送予定だった動物パニック映画『マンイーター』が、当日になってSFアクション映画『イーグル・アイ』に変更されていた。2011年の震災当時は、地震や津波などの自然災害映像を含む映画やテレビ番組の多くが予定を変更された。メディアが自粛すべき作品を充分に把握している今さら、なぜテレ東は珍しく放送予定を変更したのだろうか。
月曜日から金曜日にかけて午後1時台に放送されているテレビ東京『午後のロードショー』。密かなブームを呼んでいるこの帯番組は、「今月、何曜日は何」といった月ごと曜日ごとにテーマを決め、同ジャンルのマニアックな未公開作品や単館上映作品をまとめて見せてくれる企画が人気だ。これにマニア以外の一般視聴者も反応、「テレ東で、こんなバカな映画やっていたよ」と口コミやネット上で広まったのだ。
例えば「今月、水曜日はジャン=クロード・ヴァン・ダム!」と告知されると『ユニバーサル・ソルジャー』や『レプリカント』などが、「木曜日はサメ!」とくればメジャーな『ジョーズ』ではなく、頭がふたつあるサメが暴れる『ダブルヘッド・ジョーズ』や、サメとタコが合体した『シャークトパス』なんてバカ映画(誉め言葉)が、毎週オンエアされる。そして今年3月の木曜日のテーマは「ワニ映画」で、放送されるのは『マンイーター』だった。
■『マンイーター』あらすじ
アメリカ人旅行ライターのピートは、世界遺産であるオーストラリアのカカドゥ国立公園を取材で訪れた。ピートはそこで、30代になっても地元から1度も出たことがないという生粋の田舎娘ケイトがガイドするリバー・クルーズに参加する。
クルーズの終盤、救命信号を発見したケイトは、「早く帰りたい」「ほっとけ」などと自分勝手なことをぬかす客らを人道的見地から押し切り、そのまま救助に向かう。だが、そこは原住民の聖域。侵入者を拒絶するかのように水中から巨大なワニが船体を突き上げる!
この記事に関連するニュース
-
テレビ東京『午後のロードショー』番組Pの覚悟「最後の砦になってでも映画枠を守り抜く」
週刊女性PRIME / 2021年4月16日 11時0分
-
『ジョーズ』『地獄の黙示録』70年代の名作映画から見えてくるアメリカ
ORICON NEWS / 2021年4月11日 13時17分
-
3.11は「イベント」じゃない 女川のラジオプロデューサーが、在京メディアに抱いた「怒り」と「感謝」【#これから私は】
J-CASTニュース / 2021年3月28日 11時0分
-
「細々とでも、現地の言葉を伝え続ける」 震災10年で終わるつもりだった被災地発ラジオが、存続を決めた理由【#これから私は】
J-CASTニュース / 2021年3月27日 11時0分
-
『テレビ演劇 サクセス荘』映画化、今冬公開
ORICON NEWS / 2021年3月25日 4時29分
ランキング
-
1プラスチック食器有料化 60代のコンビニ店主は「うんざりだよ」と嘆息
NEWSポストセブン / 2021年4月21日 7時5分
-
2「企業がケチになった」から日本経済は衰退した デフレや消費税は「副次的な要因」にすぎない
東洋経済オンライン / 2021年4月21日 9時0分
-
3アパートの階段が崩れ住人が転落、意識不明に 東京・八王子
毎日新聞 / 2021年4月20日 19時26分
-
4国は見殺し「コロナでお寺がどんどん消滅」で国民が被る深刻な影響
プレジデントオンライン / 2021年4月21日 9時15分
-
5小室圭さんの「背信劇場」に宮内庁激怒 遠のく眞子さまとの婚約と“泥を塗った”お相手
週刊女性PRIME / 2021年4月21日 6時0分