若者がなりたくないマスコミ系職業とは? 「後継者不足で絶滅寸前」関係者吐露
TOCANA / 2017年4月20日 9時0分

日々放送されているワイドショーで、芸能人にまつわるスキャンダルがニュースとして取り上げられるのはなにも今に始まったことではない。しかし昨年来は“文春砲”という言葉も定着してきたように週刊誌があらゆる暴露ネタを投下し、芸能ニュースは近年にない盛り上がりを見せているように思える。
そしてテレビの芸能ニュースの世界で活躍しているのが芸能リポーターという職業の人々だ。かつては週刊誌より早くネタをつかみ、ワイドショーの主役として君臨していた。しかし、そんな芸能リポーターも今の時代では、とある悩みを抱えていると聞きつけた。
「芸能リポーターはワイドショーにおける中心的な役割を担っています。ですが、実は後継者不足に悩まされているんです」(テレビ局情報局関係者)
団塊の世代が退職したことで、あらゆる分野の企業から工場に至るまで後継者へのノウハウの継承が問題となっている。だが、芸能リポーターの後継者問題とは一体何なのか。
「匠といえば大げさですが、芸能リポーターもある種の技術職で先輩や師匠のリポーターから取材方法や情報源の獲得方法などを学び、やがて一人前になっていくものです。そのため表には出ないものの、芸能リポーターには師弟制度のようなものがあります。しかし、近年は若い世代で芸能リポーターになりたいと考える人が少なくなっているんです」(同)
芸能リポーターに師弟制度があるとは驚きだが、若い世代の成り手が少ないというのも少々驚きだ。理由は何なのか。
「やはり仕事内容に対する嫌悪感や後ろめたさです。週刊誌の記者は名前こそ出ることがあっても顔までは表に出ません。しかし、芸能リポーターは違います。そのため、当事者やファンから恨まれやすいんです。実際、過激なファンの中には違法ともいえる危ない行動に出る人もいます。そのようなリスクのある仕事ですし、報道とは違って使命やその意義も薄れつつあります。ですから、若い世代で『芸能リポーターになりたい』と考える人は皆無なんです。このままだと絶滅ですよ」(同)
たしかに社会的使命となると、ピンとこないのは事実だ。若者がこの職業に対して憧れを抱かなくなっているのも仕方がないのかもしれない。
「最近は週刊誌の台頭で、テレビの芸能リポーターは後追い取材が多くなるなど、その存在感はかつてより薄くなっています。そこにきて後継者もいないので、芸能リポーターがメインの芸能事務所などは頭を抱えていますね。現在活躍するリポーターがいなくなれば、その後はまったく見えない状況です」(同)
このように芸能リポーターの仕事においても後継者不足は深刻な状況のようだ。しかし、こうもリスクばかりが大きい仕事に憧れを持てといってもそれは難しいだろう。テレビ局としては需要の有無も含めて今後の成り行きを黙って見守るしか手がないようだ。
(文=吉沢ひかる)
※画像は、Thinkstockより
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