認知症や喫煙者の遺伝子が自然淘汰されていることが判明! 人類は今もバリバリ進化中、しかし絶滅を招く遺伝子変異も…!?(最新研究)

tocana / 2017年9月12日 13時0分

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 人間のみならず、全ての生物は進化の途上にある。とはいえ、わずか一、ニ世代の間に起こる変化は実感しにくい。ところが今回、人間の遺伝子にはその証拠がしっかりと現れているという研究結果が発表された。とある病気や生活習慣に関連する遺伝子上に、ほんの数世代の間に起きた自然選択の証拠が見つかったのだ。未来の進化した人間は、一体どのような存在になるのだろうか? 英「Daily Mail」などが報じている。


■アルツハイマー病やヘビースモーカーは消える!?

 米・コロンビア大学などが参加した共同研究チームは、アメリカとイギリスに暮らす21万人のゲノムを分析する大規模な調査を行った。データには親子関係、親族の死亡年齢や健康診断のデータなども含まれており、長寿と関連する遺伝子変異が探索された。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/09/post_14408.html】

 論文によると、アルツハイマー病に関連するAPOE遺伝子の変異は、70歳以上の女性にはほとんど見られなかった。また、重度の喫煙癖をもつ中高年に見られるCHRNA3遺伝子の変異は、それが存在しないほど長生きする可能性が高いことがわかったという。さらに興味深いことに、これらの遺伝子は自然選択によって消えつつあるという。つまり、やがてはアルツハイマー病やヘビースモーカーになりやすい遺伝子変異を持つ人は、地球上からいなくなる可能性があるのだ。論文は今月5日付のオンラインジャーナル「PLOS Biology」に掲載された。


■人間の進化、新たなる謎

 今回の研究は、人間のゲノムが今も自然淘汰を繰り返し、進化を続けていることを示した。だが、ここで新たな疑問も生まれた。なぜ、アルツハイマー病や中年の喫煙など、人生の後半になって問題となりうる遺伝子変異が、淘汰されつつある変異として検出されたのだろうか?

 また、もう一つ興味深い謎も提示された。論文によると、今回の研究では寿命に関わりがある遺伝的変異が多数発見された。それらは心臓疾患や高コレステロールや肥満、喘息などのリスクに関わる変異で、長寿の人々にはあまり見られなかったという。病気のリスクと関わる遺伝子変異が長生きにも関連しているのは当然に思える。だが、見つかった変異の中には、思春期や妊娠年齢を遅らせるようなものまで存在していた。これは一体、何を意味しているのだろうか?

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