煙による浄化儀式「スマッジング」には除霊以上の効果があることが判明! 最新科学が解き明かす“古来の智慧”に驚愕!

TOCANA / 2018年8月25日 7時30分

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 観光名所の寺院ではお香を頭にかける人の姿が絶えないが、こうした煙が持つ“お清め”の効果が実際にあることがサイエンスの側からも確かめられていて興味深い。


■世界各地で行われている“スマッジング”とは

 古来から世界の至る所で、周囲を“浄化”する目的で草木をたいて煙をくゆらせるという“儀式”が行われている。アメリカのいくつかの先住民の間では、ハーブなどを燃やした煙で悪霊を近づけないようにしたり、周囲を浄化したり、あるいは祝福の意味合いなどで、スマッジング(Smudging)と呼ばれる伝統的儀式が伝承されている。

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 いわゆる“スピリチュアル”な用途で用いられることが多いスマッジングだが、場合によっては呼吸器官や脳、皮膚などの患部の治療目的で行われたり、ネガティブな気分を追い払うために施されることもあるようだ。

 イラン・シーラーズ大学の研究チームが2006年に発表した研究では、5大陸50カ国の地域に伝承されているスマッジングの治療効果を探っている。

 世界各地でスマッジングに単品で使われている草木は計265種類。分類的にはキク科が10.6%、ナス科が10.2%、マメ科が9.8%、セリ科が5.3%であった。

 治療の対象となる疾患別では、呼吸器系が23.2%、神経系が21.8%、皮膚系が8.1%である。またスマッジングが保存剤や虫よけとして使われているケースもあった。

 そして使用法としては、肺疾患や脳疾患を治療するために近くで直接吸い込む方法が71.5%、皮膚疾患のような具合の悪い部分の表面に直接当てる方法が24.5%、そしてアロマキャンドルのように周囲に漂わせておく方法が4%であった。


■空中浮遊バクテリアが94%減少

 もちろんこれらのスマッジングによる治療法は科学的には疑問の多いものではあるが、研究チームは治療目的のスマッジングの空気を観測した。そしてハバン・サマグリ(havan samagri)と呼ばれるインドの混合ハーブを1時間たいた部屋では、空中浮遊バクテリアがなんと94%も減少していることが確認された。しかもこの状態が24時間続いたのである。さらに1カ月後であっても空気中のバクテリアはそれほど増えていなかったのだ。

 スマッジングには実際に“お清め”や“浄化”の効果があったということになり、きわめて健康に資するものであることが確かめられたのである。

 スマッジングを行うことによって、さまざまな化学物質に満たされた除菌・抗菌スプレーを使う必要がなくなるだろう。またそれなりにメンテナンスが必要な空気清浄機の出番もなくなるかもしれない。

 研究チームはスマッジングの効能についてさらに深く掘り下げた調査をする必要があるものの、煙の活用は先進国の現代医療に影響を及ぼす可能性がある有効な民間療法であると考えている。古来から各地で伝わる風習や慣行にはやはりそれなりの意味と効能があるということだろうか。伝承されている民間療法から学ぶことはいろいろありそうだ。
(文=仲田しんじ)


※イメージ画像は、「Wikipedia」より

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