「スマートトイレ」競争が別次元に突入! 排泄物スキャンで病期診断、水要らず、AIも… ビル・ゲイツ参戦で日本メーカー危うし!

tocana / 2018年11月16日 7時0分

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 日本のトイレは世界でも随一といわれるが、世界では新たなトイレ開発競争が激化している。毎日健康チェックをしてくれるスマートトイレに、水不足の新興国でも使える水のいらないトイレなど、未来のトイレのコンセプトが次々に発表されているのだ。

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■排泄物をリアルタイムで分析

 技術系ニュースサイト「Cnet」(今月12日付)によれば、半導体製造の世界的メーカー・マイクロンテクノロジー社CEOサンジェイ・メイロトラ氏は、トイレにもAIが取り入れられる時代が近づいていると予測している。

「毎日リアルタイムで人間の排泄物を分析してくれるスマートトイレを想像してください。もう半年ごとに病院に行く必要はなくなります。尿や糞便の分析で、病気の兆候をすぐにチェックできるようになるのです」

 メイロトラ氏は米サンフランシスコで今月行われたカンファレンスで、トイレとAIの未来をこのように語った。AIによる画像診断やウェアラブル端末によるリアルタイム生体データ収集の広がりなど、医学分野ではAIの利用が活発になりつつある。メイロトラ氏は未来を見据え、AIはますます我々の身近、トイレにまで進出すると未来を示したのである。

■水のいらないトイレ

 AIで使用者の健康をチェックするトイレが語られる一方で、世界には未だ水洗トイレが普及していない地域も多い。下水道が整備されていなかったり水不足だったりなど、世界人口の半数以上が清潔で快適なトイレを使うことができず、感染症などで多くの子供が命を落とし、健康を損なっているという。

 そんな場所に衛生的なトイレを届けようと、水のいらない新たなトイレが開発中だ。プロジェクトを支援するのは、マイクロソフトの共同創業者で億万長者のビル・ゲイツ氏である。ゲイツ氏は自身のSNSで世界のトイレ事情について動画を公開したほか、今月中国北京で行われた展示会で講演も行っている。講演会でゲイツ氏は、無水トイレについて、排泄物の入った瓶を片手に熱弁した。

 ゲイツ氏によると、このトイレは下水道がなくても設置することができ、内部で排泄物を化学的に処理することができるという。この技術の開発に、ビル&メリンダ・ゲイツ財団はすでに2億ドル(228億円)以上出資しているといい、普及のためにさらに同額を用意するという。ゲイツ氏は2030年までに世界のトイレ市場が6千億円以上の巨大市場になると見込んでおり、このトイレのコンセプトを世界中に売り込むと意気込んでいる。

 日本のトイレ技術は世界をリードするといわれ、訪日した外国人の評判も非常に高い。各社とも節水トイレや排泄物による健康チェック機能を研究中とされるが、これらの研究競争は非常に熾烈なものとなっていたようだ。どうかこの分野での日本のリードを守り続けて欲しいものだ。

(編集部)
イメージ画像:「Getty Images」より

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