腸内細菌ならぬ「脳内細菌」が発見される! 研究者も唖然、ヒトの脳は無菌状態ではなかった!!

tocana / 2018年12月16日 7時0分

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 これまで「ヒトの脳は無菌状態」と、信じられてきた。だが、最新の医学発表によると、脳内には人知れずバクテリア(細菌)が存在している可能性があるという。これまでの固定観念が根底から覆されるような新説だ。


■脳内に腸内バクテリアが発見される

 アメリカの科学技術サイト「Live Science」(11月15日付)によれば、この驚異的な発見は偶然の産物だという。

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 米アラバマ大学バーミンガム校の研究チームが、統合失調症患者と健常者の脳の違いを分析するため、検体である脳のサンプル34個を電子顕微鏡でチェックしていたとき、すべての脳断面画像から細菌が見つかったのだ。しかも、それらは炎症や細菌性の病気による痕跡がまったくないことが判明した。

 また、細菌は海馬や前頭前野皮質、黒質などが集まるエリアの血液脳関門近くにある星状膠細胞内部に集中して存在していたことがわかった。さらに、それらはファーミキューテスやプロテオバクテリアなど、ヒトの腸内で見つかる細菌と同一であることが確認できたという。

 研究チームは、にわかに信じられない事象を目の当たりにして、まずは「検体が汚染されていた可能性」の完全排除を試みた。死後間もなく保存されたマウスの脳組織で同様の検査をしてみたところ、ヒトの脳と類似したエリアで、やはり多くの細菌を発見したという。


■「細菌はヒトの体内のどこにでも存在する」

 米メリーランド大学で精神病医学が専門のテオドール・ポストランチェ博士は、この研究に関わってはいないが「まだまだリサーチする余地があります。そして、新たに脳内で“何か”が見つかったとしても驚きませんね。もちろん、発見は革命的といえるでしょうが」と、至って冷静だ。

 おそらく、研究者の間では、無菌と思われた臓器が実はそうではないらしいことが認識されつつあるのだろう。

 これまでも女性の卵管、卵巣や男性の睾丸に、微生物叢(びせいぶつそう)が存在することは示唆されてきた。今回の発見が科学的に証明されれば「細菌はヒトの体内のどこにでも存在する」ことの実証になり、脳内の細菌は病気のサインという従来の常識は過去のものになるはずだ。

 この、現在わかっている限り無害である微生物叢は、我々が想像もしないような働きを担っているのかもしれない。「脳の中に細菌」なんていうとチョット怖い気もするが、いずれ人体の神秘を科学的に解き明かすカギとなる日も近い気がする。
(文=佐藤Kay)


※イメージ画像は、「gettyimages」より

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