南極に“超巨大な穴”が空いた恐すぎる理由とは!? 塞がるまで数十年、地球レベルの影響も… ヤバい事態が進行中!(最新研究)

tocana / 2019年5月17日 14時0分

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 2017年9月、南極にオランダほどの面積の超巨大な“穴”が見つかって科学者たちを困惑させたことは一昨年にトカナでもお伝えした通りだが、穴が空いた理由について驚くべき新解釈が登場しているようだ。

■南極の“ポリニア”は激烈な〇〇の傷跡

 1970年代初頭、人工衛星が最初に地球の写真を撮り始めたとき、科学者たちはに南極のラザレフ海に浮かぶ氷床の1つに不可解な穴があることに気づいた。夏になるとこの穴は狭まったこともあり、その後、この奇妙な穴の謎の解明への取り組みはなおざりにされた。

 しかし2017年のこと、南極大陸が最も寒くなる冬の数カ月間、すなわち氷が最も厚くなるはずである氷床に、9万5000平方キロメートルもの大きさの穴がポッカリと空いたのだ。

【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2019/05/post_95589_entry.html】

 この穴が完全にふさがるには何十年もかかると思われるのだが、科学者たちはこの穴がどうやってできたのか、新たな理解に到達したようだ。人工衛星の観測データを分析して、ニューヨーク大学アブダビ(NYUAD)の研究者は、ポリニヤ(polynya)として知られているこれらの一時的な穴が強烈なサイクロンによる爪痕である可能性を指摘している。

 2017年9月は南極で暖かい空気と冷たい空気が衝突したため、旋回する内向きの風が時速117キロメートルに達し、高さ16メートルの高波を起こす猛烈なサイクロンがまるでドリルのような働きを見せて南極の氷床に穴を空けたと研究チームは説明している。ちなみに氷床に空いた穴であるポリニヤの底は海水に通じている。

 結果的に生じたのこの氷床の穴、ポリニヤは必ずしも否定的な存在ではなく、海と空の間の扉としてアザラシやペンギンなどの野生生物にとって重要な経路を提供し、植物プランクトンの生息地にもなるということだ。そしてこのポリニヤは大気に強い影響を及ぼし、気候変動の潜在的な指標にもなる。

「一度穴が空くと、ポリニヤそのものは海と氷床を通る窓のような役割を持ち、冬期には海と大気の間に膨大な量のエネルギーを伝達します。穴のサイズが大きいポリニヤは、海洋の循環経路を変化させ、地域的にも地球規模でも気候に影響を与える可能性があります」と研究を主導したNYUADの大気科学者、ダイアナ・フランシス氏は語る。

■ポリニアによる地球温暖化の“悪循環”

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