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懸垂幕は1枚下ろし7枚に…藤井七冠の地元・瀬戸市民には“よもやの失冠”「もっと強くなって戻ってこられる」

東海テレビ / 2024年6月21日 17時53分

ニュースONE

 将棋の藤井聡太八冠は20日、「叡王戦」で伊藤匠七段に敗れて“七冠”となりました。これまで街を挙げて応援していた藤井七冠の故郷・愛知県瀬戸市では、「八冠」奪還を期待する声があがっています。

 藤井八冠は20日、「叡王戦」第5局で伊藤匠七段に敗れ、初めてタイトルを失い“七冠”となりました。故郷・瀬戸市では、対局を見守っていたファンたちからため息がもれましたが、その後、拍手が沸きました。


 タイトル防衛のために準備していた「くす玉」は、撤去されました。

商店街の飯島加奈さん:
「すごく残念な気持ちですね。割るものだと思って付けていたので」


 いつも応援している地元の喫茶店「喫茶スマイル」では、勝利の後に配る予定だった“叡王”と“藤井八冠”のイラストが書かれた「紅白饅頭」を用意していました。



喫茶スマイルの店長:
「言葉にならなかったですね。全員、応援してくださった人に『ありがとう』ということで、私からの感謝の気持ちを贈ろうと思ったんですけど、こんなかたちになってしまって寂しいんですけど、皆さん応援してくれたので食べてください」


 地元の人にとっては、よもやの敗戦でした。

 一夜明けた21日、瀬戸市の観光施設「瀬戸蔵」では、叡王と書かれた懸垂幕や、防衛の際に割る予定だったくす玉が撤去されました。8枚あった懸垂幕は、7枚になります。


 それでも、瀬戸の人からはこれからの活躍に期待する声が聞かれました。

瀬戸市民:
「もっと強くなって戻ってこられるんじゃないかなと私は感じて、勇気と力をいただく気持ちになっています」

 喫茶店「喫茶スマイル」では、藤井“八冠”応援メニューのディスプレーを撤去しましたが、期待するのは『永世棋聖』です。

喫茶スマイルの店長:
「永世棋聖を取られる予定なので、そこでまた新しい(ディスプレーに)変えようかなと。永世棋聖に向かって、またみんなでお祝いできればと思っております」


 藤井七冠は7月1日、永世棋聖の獲得を目指します。

『藤井八冠応援セール』を行っていた地元のスーパー「新鮮市場いせや」では21日、“八冠奪取”への期待を込めたセールが開かれていました。

新鮮市場いせやの福丸明男代表:
「当店自慢の飛騨牛の肩ロースも888円で明日まで販売させていただきます。変わらず明日までやります。来年になりますが叡王戦は、もしその時にまた8冠を取られるようでしたら、またものすごいセールをやらせていただきたいなと。引き続き当店は藤井七冠を応援し続けます」


 藤井七冠は対局後、「実力を高めたい」と話しています。

藤井七冠:
「叡王戦でも伊藤さんの実力を本当に感じるところがすごく多かったので、私自身も実力を高めていけるように頑張らなければいけないなと思います」


 藤井七冠の戦いは、これからです。

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