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トンテキ定食など値上げする店も…歴史的円安で食卓の味方『豚肉』の価格に異変 仕入値高騰でスーパーは苦心

東海テレビ / 2024年6月28日 20時59分

ニュースONE

 食卓の味方・豚肉の価格高騰が続いていて、スーパーや飲食店からは悲鳴も上がっています。背景には、歴史的円安が影響していました。

 名古屋市中川区のスーパー「ウシヒロ 八熊店」では、三河産のブランド豚を揃えていますが、2カ月ほど前から仕入れ価格が上がっているといいます。

精肉担当:
「輸入豚が上がっているおかげで、国産の豚も結構影響している。ここ1~2カ月前くらいからかなり高騰していて。(値段は)据え置きで頑張っています。でも正直厳しいです」

 人気の豚バラ肉切り落としは現在200g538円で、なんとか価格を据え置いていますが、厳しい状況が続いています。


精肉担当:
「安い時ですと(仕入れ価格は)1kg1000円を切っていたんですけど、いま豚自体が1kg1100円超えていますので。(仕入れる豚は)1頭が55〜60kgぐらいですので、かなりマイナスなんですけど」



 人気が高い豚肉を客に提供するため、1日で60kgもの豚肉を仕入れるということですが、円安による飼料高騰などを受け、月15万円ほど仕入れ価格が上がっています。

精肉担当:
「現状を頑張っていこうかなと思っておりますけども、最悪(価格を)上げざるを得なくなるかもしれません」

 日本食肉市場卸売協会によると、国産豚肉の卸売価格は、この半年近くで1.7倍以上に上昇しています。


 円安の影響で飼料代が高騰していることに加え、これまで比較的安かった輸入豚肉も円安の影響で価格が上昇したことで、国産豚肉の需要が高まっていることが背景にあるということです。

 高騰の影響は、飲食店にも及んでいます。

 名古屋市中村区に飲食店「クルー」は、醤油ベースにニンニクが効いた自家製のタレが特徴の『トンテキ』が一番人気です。


 この店ではアメリカ産の輸入豚肉を使用していますが、5年前と比べ1kgあたり150円〜200円ほど値上がりしているといいます。

店主の今井さん:
「上がってる、だいぶ上がってる。倍にはならないけど、30〜40%近くは上がってる」


 店主の今井さんはこの5年、価格を据え置いていましたが、豚肉価格高騰のあおりを受け、7月からはとんてき定食を1100円から1200円にするなど、一部のメニューの値上げを決めました。

男性客:
「おいしいですよ。よく来るんですけど。(値上げは)残念やけどしゃあないわね、時代が時代やでな」

別の男性客:
「(値上げは)しょうがないですよね。もちろん食べに来ます。頑張ってもらいたいなというのもありますし」

店主の今井さん:
「これ以上上がったら、また店がやっていけなくなっちゃうから。値上げばっかりしていたらお客さんにも悪いし。なるべく値上げしないように、かといって肉の質は落とせないから。その辺が困ったところ」

 止まらない歴史的な円安で、私たちの食生活への影響はまだまだ続きそうです。

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