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2度目の一時保護時も「家に帰りたい」と…7歳女の子が虐待死か “保護継続の根拠なし”と児相が判断した理由

東海テレビ / 2024年7月19日 17時43分

ニュースONE

 愛知県犬山市の小学1年の女の子を虐待し死亡させたなどとして、母親と内縁の夫が逮捕されました。児童相談所の対応について、専門家に話を聞き、検証しました。

 小学1年・島崎奈桜さん(7)が死亡した事件では、母親の島崎みなみ容疑者(33)と、内縁の夫・会社員・倉田凱容疑者(32)が逮捕されています。

 奈桜さんは事件前、児童相談所に2度も保護されていました。『1度目』は、2022年12月からの3カ月間です。『2度目』は1度目の保護が解除された約1カ月後で、アゴにアザが見つかり2カ月間保護されました。

 しかし、いずれも保護が解除され、自宅に戻っています。


 理由について児童相談所は、『1度目』は、奈桜さんが「ママに会いたい」と言うようになったことと、“母親から虐待された”という話が確認されなかったからだとしています。そして、内縁の夫・倉田容疑者が、虐待を否定したうえで、お互いに会わないことに同意したため、保護を解除したということです。



『2度目』は、奈桜さん本人が倉田容疑者や母親からの暴力を否定し、この時も「家に帰りたい」と繰り返し言っていたということです。児童相談所の家庭訪問などでも、倉田容疑者が同居している実態が確認できず、これ以上、保護を継続する根拠がないと判断しました。


 これらの判断について、児童相談所での勤務経験がある東洋大学の鈴木崇之教授に話を聞きます。

 奈桜さんの「帰りたい」という発言を信じてよかったのかについては、「発達段階的に奈桜さんくらいの子供は、しっかり親の言うことを聞いて虐待を隠す傾向もある」ということです。

 そのうえで、保護を解除した後も「学校や民生委員などに見守りを頼むなど、倉田容疑者との接触がなくなっているかチェックする仕組みができていたのか疑問が残る」と話しています。


 鈴木教授は、児童相談所の介入の限界も指摘していて、「親に指導する権限はあるが、法的に面会制限などをする権限はない。指導は強制力が弱く、言うことを聞いてくれる親ばかりではないため、児童相談所も対応に苦しんでいる実態がある」ということです。

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