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ヘルニア乗り越え「テレビの世界」へ…パリ五輪・競泳代表の谷口卓 レジェンドと二人三脚で追い求めたスピード

東海テレビ / 2024年7月26日 21時27分

ニュースONE

 パリオリンピックの競泳日本代表・平泳ぎの谷口卓選手は、後半で爆発的に追い上げるスプリント力を武器に夢の舞台に挑みます。ヘルニアを抱え記録が伸び悩むも、恩師との二人三脚の努力で夢を掴みました。

■順風満帆な水泳人生に「病」が




 三重県四日市市出身の谷口選手は、水泳をやっていた父の影響で、生まれてすぐにプールを始めました。

谷口卓選手:
「僕が聞いたのは0歳から始めていて、物心つく頃には水泳はしていたって感じですね」


 中学・高校では平泳ぎで全国優勝し、順風満帆な水泳人生でした。しかし、その後ヘルニアを発症します。大学1年生のときに手術を受けますが、記録は伸び悩み、理想とは程遠い大学生活になりました。

谷口卓選手:


「ケアを怠ったら悪化しちゃってみたいな。私生活もキツくなったんで、手術してって感じですね」

■恩師への出会いで五輪へ 「インパクト与えたい」




 救いの手を差し延べてくれたのは、恩師の高橋繁浩さんです。オリンピックに2度出場した、水泳界のレジェンドです。


中京大学水泳部の部長・高橋繁浩さん:
「もう正直、泳ぎ方を変えました。ざっくり変えました。よく変わったなと思うし。画で見て分かるレベルじゃなくて、『気持ちよく泳いでいるな』とか『なんか力入ってるよね』とか。なかなか難しいですよ」

谷口卓選手:
「普通の人が聞いたら分かんないですよ。でもあんまり言いすぎると、企業秘密がばれちゃうんで」

 二人三脚の努力が実を結んだのは、2024年3月の代表選考会です。ラスト50m、テンポの速い泳ぎでライバルを追い抜き、初めてのオリンピック代表を決めました。

 谷口選手の武器は、もう1つあります。中京大学のプールではいつも、ひと際明るいキャラクターで、後輩たちへ熱い指導をしています。


水泳部の後輩:
「最初はめちゃくちゃ怖かったんですけど。泳ぎのことはすごく真面目に教えてくれますし。偉大な先輩です」

高橋繁浩さん:
「今も後輩を見ながら叱咤激励してるじゃないですか。自分の練習が終わったら帰るんじゃなくて。これまでの日本チームでもあると思いますけれども、こういったことの積み重ねが、選手たちの交流が深くなっていったりとか、それが応援につながっていったりとか」

 持ち前の明るさで日本チームを盛り上げる。そんなムードメーカーとしても期待がかかります。

谷口卓選手:
「みんな『憧れ』『夢の舞台』と言いますけど、僕からしたらテレビの世界でしたね。勝ちにいかなきゃダメなんで、勝てる準備をしていかないとダメですね。北島(康介)さんぐらいが最後だと思うんで、インパクトを与えたいですね」


 そんな谷口選手、最近できた夢があるそうです。

谷口卓選手:
「最近できた夢は、オリンピックに出て、ここ(腕)にオリンピックマークのタトゥーを入れるのが夢なんですけど。日本のルール的には、まだ入れられなさそうなんですけど」


谷口卓選手:
「ピアスとかネイルもダメとか書いてありますし、髪の毛の色とか。なんかよく分からない、いろいろしょうもない、代表期間中は飲酒もダメとか。なんか中途半端な変なルールばかりいっぱいあって。そういうのをみんな元代表の選手が言ってくれるものなんだと思っていたんですけど、みんな陰で言うだけで表には言わないので。使っちゃってください、テレビで。僕は言っていきたいですね。多様性っていわれている社会になっているのにもかかわらず、そういうのがあるんで」

 初めて挑むオリンピックの舞台、夢へと向かいます。

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