家族全員が日の丸背負った経験…「ホッケー一家の娘」がパリ五輪で決勝点演出 3大会ぶり“一勝”までの物語
東海テレビ / 2024年8月2日 19時15分
パリオリンピックのホッケー女子で、日本は地元のフランス相手に勝利し、3大会ぶりの白星を挙げました。絶妙なパスで決勝点を演出したのが、岐阜県各務原市出身の永井葉月選手(29)です。永井選手の家はホッケー一家で、この「一勝」を掴み取るまでに並々ならぬ想いと物語がありました。
■全員が日の丸を背負った「ホッケー一家」
岐阜県各務原市の永井一家は、姉・友理選手と妹・葉月選手をはじめ、家族全員が日の丸を背負った経験があるホッケー一家です。
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559902.jpg)
リオ大会では、父・祐司さんが日本代表の監督を務めていました。
Q.普段は娘さんと家で話しますか?
父・祐司さん(2016年):
「その時によるわ。自分からはあんまり話さない。子供たちが話したいことがあれば話すだけ」
姉・友理選手(2016年):
「今、祐司さんも言っていたんですけど、自分たちは家族という意識はないというか、チームの一員ですし」
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559903.jpg)
永井家では、家族ではなくチームの一員だとして、「お父さん」ではなく「祐司さん」と名前で呼んでいます。父と娘の3人で挑んだリオオリンピックでは、一度も勝利できず、帰国後に周囲から「家族旅行」と揶揄されたこともありました。
さらに、祐司さんは代表監督を解任されます。ホッケーが大好きな家族が、そのホッケーをきっかけにバラバラとなりました。
姉・友理選手(2020年):
「もうオリンピックに出なきゃよかったなと思うぐらい、すごくショックだった」
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559904.jpg)
妹・葉月選手(2019年):
「あれだけ『結果を残して頑張ります』と言っていたのに、結局何も残らなかったし。ずっと引きずりましたね」
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559905.jpg)
母・理恵子さん:
「友理も葉月もそうですけど、会話は極端に減りましたね。(家族が)なんかバラバラな動きをしていた気もしますね。もう次のことを考えられないような感じで」
■『信ずる者に勝利あり』祖父が教えてくれたこと
バラバラとなった家族を明るくて照らしたのが、祖父・千治さんでした。
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559906.jpg)
祖父・千治さん(2016年):
「これ(ホッケー)の技術はないけど、こっち(しゃべり)の方でね」
妹・葉月選手(2016年):
「おじいちゃん・おばあちゃんから教わることが多くて。最後はすごくいい話で終わる」
幼いころから孫たちを気にかけてきた千治さんは、日の丸を背負うようになり常々言っていた言葉があります。
祖父・千治さん(2016年):
「『信ずる者に勝利あり』という言葉を送っとるんだわ。自分の心を信じたり、チームメイトを信じたりして戦うことが勝利につながるよと。それは信じなきゃダメ」
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559907.jpg)
しかし、東京オリンピックを前に千治さんは天国へ旅立ちました。
![](https://www.tokai-tv.com/tokainews/image/202408023559908.jpg)
妹・葉月選手(2021年):
「(東京五輪が)1年延期しなかったらって…。自分をすごくポジティブにしてくれていた存在で、本当に『家族の太陽』みたいな存在だったなとすごく思っています」
■「1勝」が遠い…引退を決意
リオオリンピックに続き、姉妹で出場した東京オリンピックでも、一度も勝利を掴むことができませんでした。オリンピックでの「1勝」が遠い中、2022年2月、葉月選手は引退を表明します。
しかしその半年後、現役復帰を決意します。原動力となったのが、千治さんの言葉でした。
<葉月選手のメッセージ(2022年)>
「色々ありましたが、またホッケーを頑張ろうと思います!できればパリまで。おじいちゃんの残してくれた言葉を忘れず頑張りたいと思います」
■祖父の言葉を信じ、自分も仲間も信じて戦った
迎えた姉妹で3度目のオリンピック。ここまで3連敗で、地元のフランスを相手に、葉月選手の絶妙なパスから決勝点をあげ、見事12年ぶりの白星をあげました。
葉月選手は試合後、LINEで思いを綴っています。
<葉月選手のメッセージ>
「リオからここまで勝つことができず、ずっと苦しかったけど、諦めずに戦い続けてきて本当によかったと思います。私のおじいちゃんがくれた言葉『信ずる者に勝利あり』、自分自身を信じて、仲間を信じて戦って来られてよかったです」
この記事に関連するニュース
-
ホッケー女子「さくらジャパン」 レジェンド姉妹ら悲願の初勝利!「最後まで自分たちのホッケーをやり切ったから」【パリ五輪】
CBCテレビ / 2024年8月2日 18時47分
-
女子ホッケー日本の桜ユニホームが「可愛い!」 下着が透けない盗撮防止機能は海外メディアも注目
THE ANSWER / 2024年8月2日 11時53分
-
ホッケー日本女子、格上のドイツ相手に黒星スタート…永井友理主将「最後まで相手に食らいついた」
読売新聞 / 2024年7月29日 0時21分
-
ホッケー女子五輪代表が渡欧 永井友理「やり残しはない」
共同通信 / 2024年7月11日 12時54分
-
ホッケー女子日本代表 尾本桜子選手「個人的に”何かした”という大会にしたい。」 パリ五輪に決意
KRY山口放送 / 2024年7月4日 7時0分
ランキング
-
1【ボクシング】性別騒動ボクサーの即時失格を米識者要求「ステロイドと同じ」「殺す可能性」
東スポWEB / 2024年8月2日 16時41分
-
2“ブーイングの嵐“ 『アンスポーツマンライクファウル』認められず ホーバスHCは猛抗議 フランス戦で八村塁は退場
日テレNEWS NNN / 2024年8月2日 20時33分
-
3バスケ男子3連敗で1次L敗退…八村離脱の苦境 52年ぶり自力勝利届かず…渡辺雄「最後までやりきった」
スポニチアネックス / 2024年8月2日 19時45分
-
4フェンシング美女・宮脇花綸は「ガチお嬢さん」東洋英和→慶応大!人気局アナと同級生だった
スポーツ報知 / 2024年8月2日 12時35分
-
5【柔道】ウルフ・アロン〝テレビばっかり出てる〟批判に小川直也氏が反論 競技普及への貢献を強調
東スポWEB / 2024年8月2日 5時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)