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岸田首相“不出馬”で機運高まる…『秋の解散総選挙』に向け議員らが支持固め 与野党共に「政治への信頼」訴える

東海テレビ / 2024年8月19日 21時10分

ニュースONE

 岸田総理が、9月の「自民党総裁選に出馬しない」と表明したことを受け、この秋の「解散総選挙」の機運が俄然、高まっています。東海地方でも国会議員らが慌ただしい週末を過ごしました。

 8月17日、名古屋市千種区の小学校の校庭で行われた夏まつり。有権者らと盆踊りを楽しむのは、愛知2区が地盤の自民党、中川貴元衆議院議員です。


自民党の中川貴元衆院議員:
「一生懸命頑張ってまたやっていきますので、どうぞよろしくお願いします」

 有権者への支持固めに議員たちが動き出しました。きっかけは…。

岸田文雄総理:
「この自民党は変わらなければならない。私は来たる総裁選には出馬いたしません」

 9月行われる自民党総裁選に立候補しないと、突然の退陣表明をした岸田総理。同時に、この秋にも解散総選挙に突入するとの観測が高まり、一気に選挙モードが加速しました。



中川議員と話す有権者:
「中川さん、ひとつ日本のために早いとこ総理を目指して頑張ってください」

中川議員と話す別の有権者:
「(不出馬は)今までの色々な流れがあるとやむを得ないかなと思うけど、まあ次となるとなかなか難しい。(自民党への信頼が)落ち込んでいるのは事実だから、それをやっぱり元に戻す」

中川貴元議員:
「やっぱり『政治への信頼』、これが民主主義の根幹ですから、取り戻すように頑張っていきたいと思っています」

 訴えるのは自民党への信頼回復です。


 週末、名古屋市守山区ではコンサートが行われていました。開催したのは愛知2区選出の国民民主党・古川元久衆議院議員の後援会です。ほぼ毎年、行っているというこのコンサートの壇上で古川議員が、訴えました。


国民民主党の古川元久衆院議員:
「岸田さんが辞めれば、それで信頼が取り戻せるってものじゃないんです。政治資金規正法改正しましょうと言いましたけども、中身は本当に抜け道だらけでザル法。こんなのが出た時に、誰も今の(総裁選に)手を挙げている人たちは『こんなのじゃダメだ』と、『もっとちゃんとやれ』ということを言った人は誰もいなかった」

 前回、岐阜4区から立候補したものの落選し、“バッジ”を失った立憲民主党の今井雅人さんも街頭に立ちました。


立憲民主党の今井雅人さん:
「頭を変えたからといって、党の体質は一切変わっていないという訳でありますので、そういうことを皆さん冷静に見ていただきたい」

 さらに…。

今井さん:
「旧統一教会から政治と裏金問題の間に起きていることを見ると、岸田政権の問題ではなくて自民党の問題。党全体の体質の問題ですから」

 裏金問題で揺れた議員の1人、自民党の鈴木淳司衆議院議員は8月14日、大府市で開かれたお祭りの会場にいました。


 自民党安倍派に所属する鈴木議員は2023年12月、総務大臣を辞任しました。取り沙汰されている秋の総選挙では、裏金問題も焦点になるとみられます。

鈴木議員:
「去年からずっと一連の流れがあって、それは恐らく消えていないと思うので、国民の認識の中で。もう一回自分たちの原点の地域を見ながら、初心を忘れないでやろうと思っています」

 初心を忘れないと決意を語った鈴木議員に、新総裁に求めることを聞きました。

鈴木議員:
「やはりもう一回原点から信用をつくっていく、築いていく、紡いでいくことだと思いますので、総裁だけではなしに、われわれ議員のすべてが現場でやっていくことなので、再スタートを切りたいと思っています」

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