「値引きの損失埋めるため」という趣旨の供述 名古屋トヨペット元社員が約1億円詐取の疑いで逮捕された事件

ニュースONE

　トヨタ系の自動車販売店の元社員の男が、およそ1億円をだまし取ったとして逮捕された事件で、男が値引き販売で出た損失を埋めるために犯行を始めたという趣旨の供述をしていることが分かりました。

　NTP名古屋トヨペットの元社員・渡辺昌彦容疑者(47)は、2023年11月、名古屋市内の別の自動車販売会社の男性役員(46)に対し、車の売買の仲介で利益を得られるなどとウソを言って、現金およそ9900万円をだまし取った疑いで8月21日に送検されました。

　捜査関係者によりますと、渡辺容疑者は10年以上前から知り合いの業者にカーナビなどを安く販売し、その差額を自身の給料で補填していたということです。

　渡辺容疑者はその後給料が減り、差額を埋めることが難しくなったことから、今回の犯行を始めたという趣旨の説明をしているということです。

　渡辺容疑者は容疑を認めていて、警察は余罪などを調べています。