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“アウターバンド”で激しい雨…台風から遠く離れた愛知で土砂崩れ 5人暮らす家が下敷きに 残る2人の捜索続く

東海テレビ / 2024年8月28日 17時23分

ニュースONE

 台風10号から遠く離れた愛知県蒲郡市で8月27日夜、土砂が崩れ、5人が暮らす住宅が下敷きになりました。28日午後5時時点でも救助活動が続いています。

 27日10時10分頃、蒲郡市竹谷町大久古の住宅から「土砂崩れが発生し家族5人が生き埋めになった」と通報がありました。


 この家には70代の夫婦、40代の長女と次女、30代の長男の合わせて5人が住んでいて、通報したのは自らも巻き込まれた40代の長女です。長女はおよそ2時間後に救助され、軽傷でした。

 発生から5時間後の28日午前3時過ぎ、名古屋市消防局のハイパーレスキュー隊も到着しました。消防隊員が柱や梁などを手で取り除いたり、重機で切断したりして、取り残された4人を懸命に捜索します。


蒲郡市消防本部の内田喜城消防司令長(午前4時半ごろ):
「1名の方が、声掛けに対して反応がありました。現場につきましては土砂が家屋の上に乗り、大木も家の上に乗っている状況で、大変救助には厳しい状況となっております」

 夜が明けると、被害の状況が明らかになってきました。

 山の斜面が数十メートルにわたって崩れて、住宅に大量の土砂が押し寄せていることが確認でき、原形をとどめていません。


被害に遭った家族の親戚:
「テレビを見て、周りが似ているなと思って来たんです。(斜面には)みかん畑があって、下に家があったんです。今はない。もうショックです」

 現場は元々、みかん畑などが広がっていた山あいの地域です。土砂崩れの前後の上空からの映像を見ると、建物3棟が土砂に飲みこまれたとみられます。


 時おり雨脚が強まるなか救助活動は続き、土砂崩れから12時間以上たった28日午前10時15分ごろ、40代の次女が救出されました。重傷ですが意識はあるということです。


 そして28日午後2時ごろには、新たに70代の女性が見つかりましたが、意識がない状態で搬送されました。


 まだ見つかっていない70代の男性の同級生は…。

取り残されている男性の同級生:
「友達から電話があって『大変なことになっとる』と言うので、朝見に来て。早く見つかってほしいわね、助けてもらって」

 台風10号から遠く離れた愛知で起きた、今回の土砂崩れ。

付近の人:
「見に行ったら家の格好がないんですよ、流されて、道路に山になって。(雨は)結構降りましたよ。大雨だ」

 愛知県東部には、台風の外側にできる「アウターバンド」と呼ばれる、活発な雨雲が流れ込みました。蒲郡市では26日夜から27日夜にかけて、8月の平年1か月分を超える138.5ミリの雨を観測していました。


 週末にかけて台風の影響は長引く見込みで、さらなる災害への警戒が必要ななか、残る2人の捜索が続いています。

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