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新米に台風10号の影響が…『令和の米騒動』9月に入っても品薄の状態続く 卸売分の確保で精一杯の米店も

東海テレビ / 2024年9月3日 21時0分

ニュースONE

 9月に入り、東海地方でも新米の収穫が始まっていますが、台風10号の影響を受けた農家もあります。「令和のコメ騒動」とも呼ばれる品薄状態は、いつごろ解消されるのでしょうか?

 愛知県西尾市では、新米のコシヒカリの収穫がピークを迎えています。西尾市内には48戸の農家がコメを栽培していて、8月中旬から収穫が始まっていますが、台風などの影響を受けることなく、収穫量や品質は平年並みということです。


米生産者の小野田さん:
「日照り続きで水不足も重なって生育がすごく心配だったんですけど、なんとか稲も酷暑を乗り越えて立派に実ってくれて、一安心という感じです」

 一方、岐阜県大垣市では台風10号の大雨で近くを流れる杭瀬川が氾濫し、稲が膝上まで水に浸かってしまいました。


 およそ30ヘクタールの田んぼでコメを育てる山田敏治さんも被害を受けました。

みなみいちはしファームの山田敏治理事:
「これ白いのが分かると思う、泥がついてる。最近は水がここまでついたのは1回ぐらいかな。穂までついたのはちょっと思い当たらないね」

 水に浸かった稲は穂に泥が付いてしまい白くなっていて、この先、生育してもコメが出荷できるまでに育つか分からないといいます。


 さらに、田んぼのあちこちには流れてきたゴミが残されたままです。

山田敏治理事:
「穂の上にあるやつはすぐ取らないといけないけど、たくさんあるので大変です。これは手作業になるからね、嫌になります」

 こうした稲はゴミを取り除けば収穫はできるといいますが、手作業で取り除くのはかなりの重労働です。


山田敏治理事:
「病気になるんじゃないかなと心配しているんだけど。米粒が大きく太らないと品質が悪い、売れる米にならない。それが心配です」

 山田さんの田んぼは9月17日に収穫を迎える予定ですが、心配な日々が続きます。

 一方で、8月に入って店頭からコメが消えた「令和のコメ騒動」。9月に入り、どうなっているのでしょうか?

 家庭向けや飲食店などに米の販売を行う名古屋市西区の「こめよし」は、全国およそ30種類の銘柄を取り揃えていて、精米したばかりの米を量り売りで提供しています。

米由の野田沙希社長:
「ほとんど今ストックがないような状況です。いつもだと天井の貼り紙が貼ってあるぐらいのところまであるんですけど、今年はどんどん出ていく方が多くて」


 レストランや病院といった卸売の分はなんとか確保しましたが、品薄のため8月末から家庭向けの量り売りをストップし、店頭に並ぶ販売分のみとなっています。

 このコメ不足は一体いつまで続くのでしょうか?

野田沙希社長:
「三重県の伊賀から早くとれた新米を持ってきていただいて、店頭に並べさせていただいております。愛知県も三重県も来週10日過ぎくらいから新米が並び出すと思います」


 野田さんは、新米が店頭に並び始める9月10日ごろから品薄状態は解消されるのではと話していますが…。

野田沙希社長:
「新米は本当に値段が上がりますね。原料玄米の段階で1.7~1.8倍、大げさな話、2倍ぐらいまで上がっている品種もある」

 そして、列島を襲った台風10号の影響はあるのでしょうか?

野田沙希社長:
「東北の方で一部『1割程度、影響を受けました』というような(農家からの)お声をいただいているところもあります。平年並みにはとれているところがほとんどなので、それを見ますと(影響は)そこまででもないのかなと期待したいですけど」

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