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侵入された“後の対策”も重要…『もし家に強盗犯が現れたら』光や音で訴え威嚇する「攻めの防犯」が効果的

東海テレビ / 2024年11月4日 18時41分

ニュースONE

 埼玉県所沢市で起きた強盗致傷事件で、「リクルーター役」の男が逮捕され、警察は指示役の特定をすすめています。強盗事件が相次いでいますが、被害に遭わないための対策について、元埼玉県警・捜査一課の佐々木成三さんに聞きました。

■組織を解明・壊滅するための大きなポイント




 リクルーター役は、「ホワイト案件」「リスクなし」などの文言をSNSに投稿して実行役を勧誘し、指示役への斡旋や、現場に向かわせる役割を担うこともあります。犯罪グループのトップに首謀者がいて、その下に指示役や実行役がいます。

 埼玉県所沢市で起きた強盗致傷事件で逮捕された、リクルーター役の名倉容疑者は、これまで逮捕されていた実行役のさらに上の役割を担っているとみられるため、「指示役へ一歩近づいた」とも言えるかもしれません。



 佐々木さんは「リクルーター役は、闇バイトを募集するマニュアルなどを持っていないと実行役とやり取りできない。リクルーターを捕まえることは、“根本を断つ”という意味でも大きな進展。組織を解明・壊滅するうえでも大きなポイントだ」と話しています。

■“素人集団”の犯人たちに有効な「光」や「音」




 強盗の被害に遭わないために、佐々木さんはまず「家に入られないようにすることが大事」と話しています。


闇バイトで集められた実行犯は“素人集団”のため単純で手荒だということで、佐々木さんがすすめる対策は威嚇ができる『攻める防犯』です。

 光や音で訴えることが効果的だということで、新しい防犯カメラはAIが搭載されたものもあります。夜でもカラーで撮影できるほか、人が近づくと「私有地です。退去してください」などと自動で警告音を鳴らしてくれます。

 佐々木さんは「防犯カメラは、映すだけでは“証拠”になる効果はあるが、“犯罪の抑止”にはあまりならない。犯人たちに“これ以上やると捕まる・やばい”と思わせるような、素人でもわかる防犯システム・セキュリティツールが必要な時代になった」と話します。

■マンションでも油断は禁物




 犯人が家に来てしまった場合は、佐々木さんは「直接対面しないことが大切」として、インターホンで対応するよう呼びかけています。インターホンに録画機能がついていれば、それだけで威嚇につながるうえ、画面越しに共犯者がいるかの確認もできます。


 録画機能がない場合は、犯人が宅配業者などを装うこともあるため、常にチェーンロックをして対応することや、置き配で受け取るなどして、犯人と接触しないようにすることも有効です。

 マンションやアパートなどに住んでいる人は、入口にオートロックがついていることなどから、施錠をしていない人もいることから、まずは当たり前の施錠をしっかりすることが大事です。

 佐々木さんは、「最近のマンションなどでは、住人同士の関係が希薄となっているため、不審な人物がオートロックをすり抜けても気付きにくくなっている」とも指摘しています。

■110番する時間稼ぎに…“家に入られた後”も対策を




 万が一、家の中に侵入された場合を考えて、110番や助けを求めるための時間をかせぐために、内鍵がついた部屋を作っておくことも大事です。


 佐々木さんは「入られた後の対策をしている人は圧倒的に少ない。自分の命を守るために隔離できる部屋に入って110番出来る術をいくつも持っていて欲しい」としています。

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