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15年間の河村市政の評価は…11/24投開票の名古屋市長選挙 各候補者が市民に訴えたい“イチオシの公約”

東海テレビ / 2024年11月12日 21時36分

ニュースONE

 11月10日、名古屋市長選挙が告示され、2週間の選挙戦がスタートしました。15年間の河村市政をどう評価するのかや、市民に訴えたい“イチオシ”の公約について、各候補者に聞きました。

■選挙モンスター河村前市長と二人三脚…広沢一郎さんのイチオシ公約は「市民税減税」




 名古屋市長選挙には、太田敏光氏(76無・新)、広沢一郎氏(60無・新 推=保守)、水谷昇氏(61無・新)、不破英紀氏(64無・新)、鈴木慶明氏(85無・新)、大塚耕平氏(65無・新 推=自民・立憲・国民・公明)、尾形慶子氏(67無・新 推=共産)の7人が立候補しました。


11月10日午前10時前、まず訪れたのは、日本保守党が推薦する元副市長の広沢一郎さん(60)の出陣式です。


国会議員になった河村たかし前市長の事務所をそのまま使い、後継候補であることを強調します。


広沢一郎さん:
「河村前市長の政策をしっかり引継ぎ、そして発展して、この名古屋をより豊かに楽しい街にしてまいります」


広沢さんは市民税減税、名古屋城天守閣の木造復元、市長給与800万円など河村市政の継承を訴えています。

演説を終えて広沢さんは河村前市長と一緒に街へ。街に飛び出す時はやっぱり自転車で、河村流のスタイルを引き継ぎます。


ただ、広沢さんが話している途中に、河村さんと写真を撮っている人がいるなど、本人より河村さんに注目が集まってしまう場面もありました。


河村前市長が演説で繰り返し触れていたのが「ライバル候補との対立構図」です。

河村たかし前市長:
「大村対河村と、なんなんだと。よっぽど大村さんからすりゃ河村さんが嫌いなんかね」


陣営は最大のライバル、大塚耕平さんを支援する大村知事や、与野党の関係を図で示すボードまで用意し、「河村・広沢包囲網」を印象付ける作戦を展開していました。


広沢さんに市民にアピールしたいイチオシの公約を聞くと、やはり「市民税減税」を挙げました。

広沢さん:
「市民税減税です。河村(前)市長が続けてきた市民税減税5%を、10%に拡大したい。物価高騰で可処分所得を増やしたいと思っている人が結構多いと思うので、この市民税減税を続け、さらに拡大することで経済を回していく」

河村前市長とまさに二人三脚。ブレずに「河村路線の継続」を訴え続けます。

■知事や与野党各党に著名人の応援も…大塚耕平さんのイチオシ公約は「給食費の無償化」




 出陣式会場のゴミ拾いから活動をスタートさせたのは、前参議院議員の大塚耕平さん(65)です。「市民税減税」の効果の検証など、河村市政の政策を再点検し、名古屋市政をアップデートさせたいと訴えています。


大塚耕平さん:
「15年間同じ話題で一カ所に立ち止まっていたら、世界からどんどん取り残されます。名古屋をアップデートさせてください」


出陣式には河村前市長との対立姿勢を示す、愛知県の大村秀章知事のほか、推薦を出す国政の与野党各党の国会議員らが勢ぞろい。


さらに、独自候補の擁立を断念した自民党市議の姿もありました。

Q.自民党は独自候補の擁立を断念しましたが
自民党名古屋市議団の藤田和秀団長:
「色々な協議がありましたけど、我々自民党は揉めるときはめちゃめちゃ揉めますが、決まったら一枚岩でやる」

国民民主党出身の大塚さんの支援を決めるまでに、紆余曲折があったことを伺わせますが…。

藤田団長:
「河村(前市長)さんに分断されてしまいましたから、きちんと手を取り合えるような、そういうまず収束に向けた取り組みをやっていただきたい」

そしてビッグな人も応援に駆け付けました。大塚さんと中区大須の商店街を練り歩いたのは、友人という元中日ドラゴンズの山本昌さんです。知名度抜群の河村前市長に負けない人気者とともに、支持を呼びかけました。


大塚さんにイチオシの公約を聞きました。

大塚さん:
「給食費無償化ですね。国では手取りを増やす政策が話題になっていますよね。結局給食費を無償化すると、お父さんお母さんたちの可処分所得を増やすことに繋がるので、(必要な)金額は分かっていますから、あとは財源について議会と話して決めてできれば来年度からやりたいですね」

■推薦団体の集会を精力的に回る…尾形慶子さんのイチオシ公約は…




 広沢さんや大塚さんの間に割って入ろうとするのが、「緑の党・東海」共同代表で共産党の推薦を受ける尾形慶子さん(67)です。


尾形慶子さん:
「金持ち減税のために大損させられました。超不公平な金持ち減税はやめなければいけません。みんなが恩恵にあずかれることをなぜやらないんですか」

尾形さんは、市民税減税や名古屋城天守閣の木造復元の中止を訴えているほか、異常気象や災害に対応できる街づくりを進めたいとしています。


出陣式を終え街宣車に乗り込んだ尾形さんが向かった先は、中村区のレンタルスペースで行われていた支援者による「女子会」です。

女性が子育てや仕事をしやすい環境整備も訴えている尾形さん、女性ならではの悩みなどを支援者から聞き取りました。


尾形さん:
「(テーマは)女子が持っている悩みと解決策」

参加した女性:
「災害の時に、例えば女性が避難場所において、着替えもままならないことが発生したりしたらイヤだなぁ」

そして集会終了後、尾形さんはすぐに別の会場に移動し、再び支援者との意見交換を始めました。

推薦を得た団体の集会を精力的に回った、尾形さんにイチオシの公約を聞きました。

尾形さん:
「住まいの断熱改修を進めるということです。中小零細業者に発注して、その場合に名古屋市が補助金を出す。とっても住みやすくて快適、暑くもなく寒くもない。光熱費が非常に少ない、というようなことを進めていくのが、私のイチオシですね。ですから、地球温暖化対策でありながら、優れた経済対策である」

名古屋市長選には他にも4人が立候補し、1969年に並ぶ過去最多の候補者数となっています。11月24日の投開票まで、熱い論戦が期待されます。

2024年11月11日放送

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