常温で放置のカレーは「大好きな温度」“ウエルシュ菌”による食中毒に注意 過去5年の平均患者数は秋にも増加
東海テレビ / 2024年11月14日 21時12分
肌寒い季節になりましたが、カレーなどの煮込み料理を常温で置いておく際に注意したいのが「ウエルシュ菌」です。その特徴や、自宅でできる対策について調べました。
■熱に強く死滅させることが困難
ウエルシュ菌による食中毒について、農林水産省は11月、SNSで「涼しいからと過信はダメ」と注意を呼びかけました。
過去5年間のウエルシュ菌による平均患者数を見ても、秋にも増加しているのがわかります。
名古屋大学医学部附属病院救急科の山本尚範医師:
「常温で置いておいてもいいかなと思うと、ウエルシュ菌が大好きな温度にかかってしまう。その間に急速に(菌が)増えていくということになります」
ウエルシュ菌は12度から50度で増えやすく、作った料理を常温で放置するとどんどん増えてしまいます。100度の熱で1時間の加熱でも耐える「芽胞(がほう)」を作るため、通常の加熱調理だけではウエルシュ菌を死滅させることは困難です。
■キッチンカーでは慎重な対策
スリランカのホテルで腕を鍛えたシェフが作る、本場のカレーを提供するキッチンカーでは、屋外調理となるため、ウエルシュ菌による食中毒の対策を徹底しています。
カレーのルーは90度で保てるよう随時確認し、保存する際はすぐに真空パックに入れて、冷たい水で冷やしたあと5度前後の冷蔵庫にしまいます。
ウエルシュ菌が好むといわれる12度から50度の空気にさらさないよう、細心の注意をはらっていました。
キューコーポレーションの山本将太さん:
「めちゃくちゃ気を使いますね。今の季節も、食中毒は危険といわれているので、一定の温度を保って繁殖しやすい温度にならないように心がけています」
■自宅でできるウエルシュ菌対策は
自宅でできる対策として、常温のまま放置せずにその日のうちに食べきることや、保存する場合は小分けなどして早く冷ますことが大切です。底が浅い平たい容器や、保存用の袋に小分けすると効果的です。
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