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故・星野仙一監督「世界一のグラウンド」…老朽化目立つナゴヤ球場の移転検討 時期や新たな場所は未定

東海テレビ / 2025年1月7日 21時12分

ニュースONE

 中日ドラゴンズの2軍が使用している名古屋市中川区の「ナゴヤ球場」について、移転の検討が進められていることがわかりました。

■ファンも驚き隠せず…ナゴヤ球場の移転検討




ドラゴンズファン:
「『えー!?』と思いましたね。驚きを隠せませんでした」

別のドラゴンズファン:
「伝統ある球場がなくなっちゃうのは…」

中日ドラゴンズのかつての本拠地で、現在は2軍が使用している名古屋市中川区の「ナゴヤ球場」について2025年1月6日、移転の動きが明らかになりました。


1988年のリーグ優勝に、ジャイアンツとの死闘「10・8決戦」。


戦後間もない1948年に「中日スタヂアム」として建設されてから、火災による建て替えも経て、たくさんのドラマの舞台となってきました。


元監督の故・星野仙一さん(1996年当時):
「さようなら、ナゴヤ球場。世界一のグラウンドだと思っております。またドームでお会いしましょう。ありがとう!」

■チームの聖地も70年経て目立つ老朽化




 ドーム完成後の1997年から、ナゴヤ球場は2軍の本拠地として使われてきました。

7日の午前中は自主トレの選手の姿もなく静かでしたが、熱烈ドラ党の井戸田潤さんやサカナクションの山口一郎さんが個人で広告を出すなど、いまでもファン憧れの「聖地」です。


ナゴヤ球場周辺の店も、ペナントレースの熱狂や若手の成長を見守ってきました。

お好み焼き店:
「内野の応援団のたまり場で、すごかったんですよ。優勝となると鏡割りやったり、ここでビールかけをやっていました」

喫茶店:
「根尾ちゃんはここに来たことがあるんですよ。バットとかサインとか、そこにあるんですよ」


しかし、建設から70年あまり経つ球場は老朽化が目立ち、球団は新たな施設の建設など、移転の検討を進めていることを明らかにしました。時期や具体的な移転先は未定とされています。

■レジェンドが振り返るナゴヤ球場の思い出




 ドラゴンズのレジェンド、山本昌さんと山崎武司さんが、ナゴヤ球場での思い出を振り返ってくれました。


山本昌さん:
「なくなっちゃうのっていう、率直な気持ちはあります。僕にとっては入団した当時の本拠地で」

83年に入団した山本昌さんが振り返ったのは、練習の日々とファンとの一体感です。


山本昌さん:
「2軍の球場がない頃だったので、あそこでよく走ったなとか、よく練習したなと、暑い中でフェンス際を走ったなとか、そういう思い出が強いですね。1軍に定着してからは、薄暗くなっていく中で球場のファンの方との一体感は一味違うものがありました」

ナゴヤ球場最後のシーズンにホームラン王に輝いた山崎武司さんは、むしろ子供の頃に訪れたスタジアムの様子が思い出深いといいます。


山崎武司さん:
「(子供の頃は)前後横、本当にすし詰め状態で、横に肩が当たるぐらい。お弁当を食べて、しょうゆを開けた瞬間に、前の人の白いシャツにしょうゆがピューっと飛んで。子供の時の思い出がすごい強いですよね」

■ジャイアンツとタイガースも2軍本拠地を移転へ




 ほかのチームでも、2軍の球場や施設の移転はラッシュです。2025年は、ジャイアンツとタイガースが、複数のグラウンドを備えた新たな2軍本拠地をオープンする予定で、強いチームづくりのために充実した練習施設を整備する動きが相次いでいます。


ドラゴンズファンからは、移転について惜しむ声も期待する声もあがりました。

20代のファン:
「結構、立地がいいイメージがあったので、2軍の試合に行きにくくなっちゃうのかなと」

10代のファン:
「どこからの方面でも行きやすいような球場になればいいなと思います」

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