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5歳以下で多いとされ“後遺症”も…大流行のインフルエンザ『脳症』に警戒 医師「お子さんから目を離さないように」

東海テレビ / 2025年1月8日 21時9分

ニュースONE

 インフルエンザが全国的に猛威を振るっています。特に、深刻な合併症を引き起こす恐れが指摘されている「インフルエンザ脳症」に注意が必要で、5歳以下の子供の発症が多いとされています。医師に注意点などを聞きました。

■愛知は過去最多…岐阜では高齢女性が死亡




 愛知県では、2024年12月29日までの1週間で、定点医療機関あたりのインフルエンザ感染者数が「82.35人」となり、調査開始以降で過去最多となりました。

大村愛知県知事:
「正直ここまでまん延しているのかとちょっと驚きました、驚きました」


インフルエンザは全国的に猛威を振るっています。岐阜県の加茂郡にある特別養護老人ホームでは、12月30日から1月7日にかけて31人の集団感染が発生し、90代の女性が死亡したことが、7日に明らかになりました。

■感染に備える幼稚園「今のうちにやれることを」




 子供への感染も懸念されています。冬休みが明けたばかりの7日、名古屋市東区の名古屋文化幼稚園では、園児たちは園庭で遊び終わったあと、きちんと手洗いうがいをしていました。


園児:
「洗うの面倒くさいけど、ちゃんと手洗いうがいしてる。ばい菌があるから」

1月8日時点で、インフルエンザでの欠席はまだ3人ですが、「本番はこれから」だとして園では感染対策を進めています。

子供たちが使う部屋には空気清浄機を設置して常に稼働させているほか、オゾンを発生させる除菌の機器も6台導入し、児童が帰ったあとの部屋や送迎バスで使用しています。


名古屋文化学園の加藤紳一郎理事長:
「例年のことを考えますと、これからどんどんインフルエンザの罹患の子供は増えてきますから。今のうちからやれることは全部やろうと思っています。小さいことを積み重ねていくしか方法はないと思っています」

■子供は特に注意…重症化で「インフルエンザ脳症」の可能性




 名古屋市西区のみわた小児科には、発熱や咳といったインフルエンザが疑われる子供が来院していました。


4歳の女の子は、一度検査をして陰性と診断されたものの、その後も熱が下がらず再び受診したといいます。もう一度検査をした結果、「陽性」でした。

このクリニックでは、インフルエンザの感染者数が昨シーズンの同じ時期と比べ倍以上になっているといいます。

息子が発熱した母親:
「学校で発熱してしまって早退したので、そのまま病院に来ました。隣の子も今日はお休みしているという話なので、そこでもしかしたら感染しているかもしれない、怖いですね」

新学期を迎えた子供たちも悩まされるインフルエンザですが、大流行の今、子供の場合は特に警戒しなくてはいけない症状があるといいます。

みわた小児科の三輪田俊介医師:
「重症化して脳症になる方がいないかというところを、日々注意しながら診療しています」

深刻な合併症を引き起こす恐れが指摘される「インフルエンザ脳症」。特に5歳以下の発症が多いとされ、後遺症が残るなど、重症化するリスクが懸念されています。最悪の場合、死に至ることもあるといいます。

三輪田医師:
「異常行動があったりだとか、熱が高くて反応がないという場合は脳症の可能性が十分ありますので。お子さんから目を離さないように、1人にしないようにしていただくことが大切だと思います」

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