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「1-2割で収まればいい」卵の価格さらに高騰か…鳥インフルの影響で愛知では過去最多143万羽が殺処分

東海テレビ / 2025年1月22日 21時9分

ニュースONE

 鳥インフルエンザの感染が愛知県など全国で相次いでいます。ニワトリの大量の殺処分が発生していて、「卵」の価格にも影響が出始めています。

■相次ぐ殺処分に「他人事ではない」 養鶏場は防疫対策を徹底




 愛知県では2025年1月2日から21日までに、常滑市や半田市など12の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されていて、過去最多の143万羽が殺処分されています。

岐阜県山県市にある「山田養鶏」では、およそ2万羽のニワトリを飼育しています。


パプリカやごまなども加えた特別なエサを使い、栄養が豊富で濃厚な味が特徴の「もみじたまご」が人気です。

この養鶏場と周辺では鳥インフルエンザは確認されていませんが、隣の愛知県で感染が拡大していることもあり、防疫対策を進めていました。



山田養鶏の山田博康社長:
「他人事ではない。愛知県で出たということは、岐阜県でもすぐ出るなというのがある。本当に安心できないですね」

敷地を取り囲むように石灰をまいたほか、入口には車のタイヤと靴を消毒するためのマットを敷いています。


さらに、直売所を訪れた客など外部の人と、鶏舎を出入りする内部の人が関わらないよう、ゾーンを分ける徹底ぶりです。

他にも、カラスやキツネなどの野生動物が入らないよう、強度が高く網目も細かい針金のネットにかえました。

山田社長:
「今ある設備でできることは最大限やろうかなと思って。どんなに対策しても、出てしまうものは出てしまうので。われわれとしても何をすればいいのか、何が正解かは全然分からない。いかに出さないかということに、冬の間はずっと心を痛めて悩んでいます」

■卵の価格が高騰か…スーパーの店長「1~2割で収まればいい」




 鳥インフルエンザによる大量の殺処分が発生し、影響が出はじめているのが「卵」の価格です。

JA全農たまごのデータによると、2025年1月の名古屋地区での卵Mサイズ・基準価格は、1キロ当たり248円となっていて、前年に比べて3割以上高くなっています。

愛知県瀬戸市のスーパー「新鮮市場いせや」では1月22日、Mサイズ10個入りの卵1パックが定価で273円(税込)で販売されていました。


いせやでは鳥インフルエンザの拡大による値上げは行っていませんが、原材料費の高騰などにより、2024年1月に比べておよそ90円値上がりしています。

新鮮市場いせやの福丸明男さん:
「クリスマスの少し前くらいに最高値ぐらいまでいきまして、その後年始に落ちたんですが、また少しずつ上がりつつありますね」

買い物客:
「野菜炒めに入れるのをやめたり、卵かけご飯をやめてみたり。本当は食べたいんだけど、高いからやめようかなと」

別の買い物客:
「卵焼きに3つ4つ使っていたのを2個減らしたりとか。不憫だなと」

毎日開店から午後1時まで実施しているというタイムセールでは、卵が1人1パック限定で税込171円の驚きの価格で販売されていました。


買い物客:
「ここでしか買っていないですね、最近は。厳しいですね、野菜も全部高いし。節約してしのいでいきたい」

今後の卵の価格について、いせやの福丸店長は「今後は間違いなく上がる」と話します。

新鮮市場いせやの福丸明男さん:
「鳥インフルエンザが全国各地で出ておりまして、鳥の殺処分が続いております。今後は間違いなく値上がっていくだろうと。まだ予測がついていないみたいですが、1〜2割ぐらいでおさまってくれればいいかなという見通しではあるんですが」

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