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人気商店街の“路地裏”に行列…名古屋・大須のたこ焼き店『たこ咲』メインストリートからの立ち退きが転機に「何の行列?」と人が人を呼ぶ

東海テレビ / 2025年1月22日 21時33分

ニュースONE

 食べ歩きが人気の名古屋市中区の「大須商店街」で、メインストリートから1本入った細い路地に、朝から大勢の人が並ぶ謎の行列ができます。前の場所からその先にあるのは訪れる客が絶賛するたこ焼き店の「たこ咲(さき)」があります。

■名古屋屈指の商店街「大須」の路地に開店前から行列ができる「たこ咲」


 名古屋市中区の大須商店街は、みたらし団子やから揚げ、たい焼きなど、食べ歩きができる店がたくさんあります。


しかし、メインストリートのひとつ、招き猫がある仁王門通に繋がる細い路地に、長蛇の列ができていました。


開店前にも関わらずこの時も約20人以上が並んでいました。並んでいるのは、若い人からシニアまで、老若男女様々です。


行列の先にあったのが寒い時季に特に食べたくなる「たこ焼き」の店です。


女性客:
「めっちゃ美味しいよ、でもめっちゃ並ぶよ」

■大阪の名店「たこ八」で修業した男性が作るこだわりのたこ焼き


 このたこ焼き店「たこ咲」は、たこ焼き激戦区といわれる大須で、ダントツの人気を誇り「名古屋で1番美味しいたこ焼き店」とまで言われているといいます。


この日も終日行列ができていましたが、店主の丸山昌良さんは、営業中、ほとんど休憩もせず7時間もの間、ひたすら焼き続けます。

「たこ咲」の店主 丸山昌良さん:
「もう慣れちゃいましたね、もう20何年この連続ですから。だからトイレもご飯も、取らないですね」


丸山さんは、たこ焼きの本場、大阪を代表する有名店「たこ八」で修行した、“たこ焼きの達人”です。


小麦粉は元修業先から仕入れているオリジナルブレンドで、最上級の天かすもたっぷり入れます。


大ぶりのタコは冷凍を一切使わず、その日に手切りした新鮮なものを使うなど、素材にとことんこだわっていて、お客さんも絶賛しています。


男性客:
「めっちゃうまいですよ、タコはプリプリで中はトロトロで。天かすサクサクでおいしい」

別の男性客:
「大阪行ったり、いろんなところでたこ焼き食べていますけど、一番おいしいですね」

女性客:
「私、ここが一番好きです、たこ焼き屋さんのなかで」

看板メニューは“元祖醤油”(700円)です。


超ふわふわ生地のたこ焼きの上に、別添えの天かすを乗せて食べる。


カリカリ食感も楽しむのが“たこ咲流”だといいます。

■思わぬメリットも…なぜ目立たない場所に出店したのか


 しかし、どうして人気店が路地の目立たない場所にあるのでしょうか。

店主の丸山さん:
「それはたまたま。ここでは2年で、近くのところで屋台をしていて、そこが20年ぐらい」

この「たこ咲」は、以前はメインストリートの仁王門通で20年にわたって店を営んでいましたが、2年前に立ち退かなければならないことになり、店の場所を覚えているお客さんのために、なるべく近い場所を探していたところ、すぐ近くに今の物件を見つけて、移転したということです。


謎の行列を作りだしたのは、この路地裏という立地でした。

しかし、この“ナゾ感”が思わぬメリットをもたらしているようです。

店主の丸山さん:
「その行列を見て『何の行列?』って店の前に来て覗いてそのまま並ぶって人が多いですね」


丸山さんによると、わかりにくい場所に店を出したことで、通行人が「何の行列だろう」と気になってさらに並ぶ、謎めいた行列のおかげで、並ぶ人が増えたということです。

2024年12月12日放送

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