冬場は皮膚の水分奪われやすく…乾燥による“肌トラブル” 皮膚科で聞いた対策「キツすぎるベルトも避けて」
東海テレビ / 2025年1月23日 22時2分
この冬は雨が少なく、手足のかゆみなどを訴える人も増えていて、肌の乾燥が気になります。かゆみを防ぐための対策について、医師に聞きました。
■名古屋は平年の20%…雨が少なかった東海地方
東海地方の平野部はこの冬、雨が少なく、1月22日までの45日間に降った雨の量は、名古屋で平年の20%、岐阜で28%、津で23%と極端に少なくなっています。
そんな冬に気になるのが「乾燥」です。街の人からは「乾燥して体がかゆくなる」といった声などが聞かれました。
27歳:
「冬場はかゆくなっちゃう。首とか手とかすごくかゆくなっちゃいますね」
17歳:
「かゆくもなります。手です。(皮膚が)弱いです」
■午前だけで10人が受診… 名古屋の皮膚科では
1月23日、名古屋市熱田区の「白鳥皮フ科クリニック」には、朝から乾燥による肌トラブルを抱える患者が続々と訪れていました。
80代の女性は、12月初め頃から体全体にかゆみを感じ始めたといい、塗り薬でかゆみをおさえているといいます。
80代女性:
「かゆいって意外と我慢できないんです。年齢とともに乾燥した肌になりますでしょ。かきだすと体全体が真っ赤っかになって」
ほかにも、「冬場になると朝から晩までずっとかゆくなり、1日中かいてしまう。つらいです」と話す30代の女性もいました。
このクリニックでは、例年に比べ多くはないものの、2024年11月頃からかゆみや手荒れなど乾燥によるトラブルの患者は増え始め、1月23日午前だけでおよそ10人が受診しました。
冬場は湿度が下がることで皮膚の水分が奪われ、肌が乾燥します。乾燥すると外部からの刺激に弱くなるため、かゆみを生じるといいます。
白鳥皮フ科クリニックの林剛徳院長:
「乾燥肌の人は、ひざから下とか腕とか腰回りとか、乾燥して刺激を受ける部分がかゆみが増すことが多いです。湿度対策をなるべくした方がいいと思います。例えば加湿器を使うとか、濡れタオルを干しておくとか、やかんで湯を沸かすとか。乾燥肌の人はこすれたりするとよくないんですね。あまりきつすぎるベルトとかは避けていただいた方がいいと思います」
■医師に聞いた「乾燥を防ぐためのポイント」
肌の乾燥を防ぐための対策について、白鳥皮フ科クリニックの林院長に聞きました。
林院長は「乾燥肌の人は、熱すぎる風呂や長風呂、タオルでゴシゴシ洗うことは避けてほしい」と話しています。皮脂を取りすぎてしまったり、バリア機能が低下してしまうということです。
また、洗顔料やボディーソープを販売する「花王」は、泡の実験映像を公開していて、きめ細かく泡立てた泡で洗うことで、優しくきれいに洗えるとしています。
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