監督は加藤シゲアキさん…目指す“映画で地域活性化” 市民参加の作品で新たな魅力の発見や交流も 「この映画にしかできないものがたくさん撮れた」
東海テレビ / 2025年2月2日 11時47分
NEWSのメンバーや小説家などとして活躍する加藤シゲアキさんが監督を務める映画が、愛知県東海市を舞台に制作されている。東海市は市民も撮影に参加するなどして、映画作りを通じた地域の活性化を目指し、市民も撮影に参加するなど、積極的な取り組みを進めている。
■監督は加藤シゲアキさん…愛知県東海市でオールロケ “地域密着”の短編サスペンス映画
愛知県の知多半島に位置する東海市で2024月12月、映画「SUNA(すな)」の撮影が行われていた。
監督を務めるのは、NEWSのメンバーとして活躍しながら、小説家や俳優など多くの肩書きを持つ加藤シゲアキさんで、今回は監督・主演に加え、脚本の執筆なども担当している。
加藤シゲアキさん:
「東海市ならではの部分が映るといいなというのは期待していますね。本当にきれいな街なので」
映画はすべて東海市で撮影され、市役所の会議室やセメント工場、現在は使用されていない市民プールなどがロケ地となった。
加藤さん自ら東海市に足を運び、脚本を作る段階のシナリオハンティングや撮影前のロケハンもを行った。
加藤シゲアキさん:
「映画とかチームで作る部分も大きいので、やっぱり自分だけの力ではなくて、スタッフもそうですし、役者さんもそうですし、東海市という場所・舞台も含めて本当にいろんなものが重なり合ってできていく芸術だと思うので、僕自身も多分イメージ通りのものにならないと思うんですよ。エキストラとかは東海市の方たくさん参加してもらうと思うので。それがすごく楽しみだなと思います」
今回制作する「SUNA」はおよそ15分の短編映画だ。
砂によって窒息死するという奇妙な事件が多発する東海市で、2人の刑事が事件を追うと、謎の奇妙な老婆に辿り着くというストーリーで、現代ならではの人々の葛藤を描きたいという監督の思いが込められている。
作品にはシリアスな場面が多く、細部までこだわりながら、撮影は夜遅くまで続いた。
■エキストラ30人は市民…山田孝之さんら発起人の「MILLORLIAR FILMS」とタッグ
鑑識役や捜査官役など、撮影に参加するエキストラおよそ30人は、東海市の市民から募集した。選ばれた人の職業は大学教授や市役所の職員など様々だ。
40代の主婦:
「生まれも育ちも東海市です。普通の主婦なので演技やお芝居に携わる機会みたいなのがないので、面白そうかなと思いました」
市民を巻き込んだ映画の制作は、東海市にとって初めての挑戦となる。タッグを組む「MILLORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」は、俳優の山田孝之さんらが発起人となり、地域の創生や人材育成を目的とする短編映画製作プロジェクトだ。
企業からの寄付金を活用して制作され、加藤さんも制作側からの熱烈なオファーを受けて、監督を引き受けた。
■映画で街の魅力の再発見を…映像・文化の発信拠点も5月にオープン
映画作りにあたり、東海市の花田勝重市長にはある思いがあった。かつて東海市でにぎわっていた横須賀映画劇場は30年ほど前に閉館し、市内から映画館が姿を消した。
東海市の花田勝重市長:
「この街に昔は映画館が2つあって、港町で結構栄えていたんですが、少し最近元気がなくなってきた。今この横須賀の町も地域の活性化ということで、いろんなことを仕掛けているんです。いろんな歴史もあって、地域の皆さんと一緒に活性化していきたいという思いがある」
映画を通じて地域を活気づけて、街の魅力の再発見につなげたいと、東海市は、映像・文化の発信をテーマとした施設を作っている。それが2025年5月1日にオープンする、「創造の杜交流館」だ。
シアター形式のホールに加え、撮影スタジオや編集室などが設けられ、誰もが映像を撮影・編集し、作品を作ることができる施設だ。
東海市の担当者:
「今、社会で情報発信の仕方が非常に注目されている。将来的にそういう力を持つ人材を育成したいということで、映像から制作まで一連の作業ができる施設、市民同士が交流する機会を増やすという目的です」
■”映画の力”で生まれた 地域の新たな交流
今回の映画には、多くの市民が参加しているが、もちろん演技経験はない。その場で加藤監督や助監督から演技指導を受け、戸惑いながらも全力で演じていた。
唯一セリフがある木下真一さんは、主演でAぇ! Groupの正門良規(まさかど よしのり)さんとも掛け合いのある捜査官を演じる。普段は東海市などで活動している劇団にも所属しているが、映画の撮影は初めてだ。
木下真一さん:
「(映画の出演は)初めてです。ワンシーンのためにたくさんの方が何度も仕事を積み重ねているのが、すごい作業というか」
木下さんのセリフのシーンでは、「女か…」という一言にも、加藤監督からきめ細かい指導が入る。
加藤シゲアキさん:
「『女か…』の言い方なんですけど、そっちじゃなくて、『ついに女までやったか』っていう気持ちで」
木下さんは撮影を通じて、地元・東海市の魅力が多くの人に伝わってほしいと感じている。
木下真一さん:
「加藤監督からもすごい近い距離で『ここはこうして』っておっしゃっていただいて、すごく幸せでしたね。いい時間でした。東海市の良いところを取り上げてくれることで、他の地域の方に伝われば喜ばしいことですし、非常に地域発展につながるという可能性を感じますね」
わずか3日間のスケジュールで短編映画の撮影は終了したが、プロジェクトをきっかけに地域に新たな交流が芽生えようとしてした。
2025年1月23日放送
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