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神男ではなく「心男」…伝統の『はだか祭』が岐阜県大垣市にもあった 福男の座を巡り“剣”を奪い合う場面も

東海テレビ / 2025年2月5日 16時56分

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「はだか祭」といえば、2025年は2月10日に行われる、愛知県稲沢市の「国府宮(こうのみや)神社が有名ですが、岐阜県大垣市の「宝光院(ほうこういん)」にもあり、70年以上続いています。

■国府宮神社のはだか祭は本番に向け「餅つき」




 稲沢市の「国府宮神社」では10日の「はだか祭」を前に4日、神社に奉納される大鏡餅の餅つきが行われました。


2025年の神男(しんおとこ)、加藤稜大さん(26)も駆けつけ、五穀豊穣などを願いながら杵を振るいました。


下帯姿の男たち数千人が厄を落とそうと、神男めがけて激しくもみ合う“天下の奇祭”国府宮神社の「はだか祭」は、伝統的行事として高い知名度があります。

■70年以上続く岐阜の「はだか祭」




 しかし、岐阜でも毎年行われている「はだか祭」があります。大垣市の宝光院は、商売繁盛や家内安全を祈る「ひだりめ不動尊」が祀られています。


この寺では70年以上前から、節分に「はだか祭」が行われています。

宝光院の鈴木孝慈住職:
「罪人の方が、川でみそぎをしたんじゃないかというようなことが、私どもは起源だと考えております」

宝光院の「はだか祭」は、およそ100人の裸男たちが、近くを流れる杭瀬(くいせ)川に入って身を清める神事で、2025年は2月2日に行われました。


参加者:
「最高でした。清まりました」

別の参加者:
「ええことある気がします」

当日の飛び入り参加もでき、参加者は全国から集まります。

本堂では清酒を頭からかけられ、男性が身体を清めていました。厄を一手に請け負う“心男(しんおとこ)”に選ばれた、池田町出身の八田宗大さん(23)です。


心男の八田宗大さん:
「めったにないことなので、すごく光栄です。頑張ります!それに尽きます」

杭瀬川でみそぎを終えた裸男たちは、心男に触れることで厄を落とすことが出来ます。

厄をすべて受け止める心男は、ひだりめ不動尊の力で守られるとされます。


心男の八田さん:
「今まで心男をやっていた方々から『とりあえず体を固めて』と散々言われてきたので、あとは『自分が厄を受け取るんだ』という気持ち、この2つのことだけを考えて。(厄を)一つも取り逃さないように、しっかりとガッシリつかんで」

■クライマックスは剣の奪い合い




 祭のクライマックスは、俵の中に入った、ひだりめ不動尊の剣を模した利剣木(りけんぼく)を奪い合う「福徳利剣木授与」です。


利剣木を手にした裸男は、1年間の福が得られる“福男”となります。俵を中心に裸男たちがもみ合うこと3分、利剣木は大垣市に住む寺本佳津明さん(59)が手にしました。


福男の寺本佳津明さん:
「今年60歳で厄なんです。この行事にはもう二十数年参加していて、初めてです。やっぱり自分だけじゃなくてみんなに幸せを与えたいですね」

鈴木孝慈住職:
「1回参加するだけじゃなくて、続けて出ていきたいという気持ちを持っていただける何かが(この祭には)あるんでしょうね」

大垣市でも続く伝統の「はだか祭」は、地域の祭りとして、これからも長く受け継がれていきます。

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