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「人のやる事じゃない…」出荷直前のキャベツ約800玉盗まれる 生育不良で価格高騰の中 農家らは憤り隠せず

東海テレビ / 2025年2月11日 21時3分

ニュースONE

 野菜の価格高騰が続く中、愛知県田原市で、畑からキャベツおよそ800玉が盗まれていたことが分かりました。大切に育ててきた農家も憤りを隠せません。

■日本有数の産地で…収穫目前のキャベツ狙う?




 キャベツが大量に盗まれているのが見つかったのは田原市内にある畑で、2月5日朝、畑の持ち主の家族が訪れたところ、収穫しようとしていたキャベツが盗まれていることに気づきました。


被害のあった農家によりますと、盗まれたのはおよそ800玉(出荷額20万円相当)で、重さはあわせて1トンになるといいます。

農家は無断で畑に侵入しないよう、周囲にロープを張っていましたが、犯人はロープを外して、犯行に及んだとみられています。


2024年から続く天候不良のため生育が悪く、畑には大きさの不揃いなキャベツが並びます。そのため、大きくなったものから収穫していましたが、ようやく出荷できるようになったキャベツばかりを盗まれてしまったといいます。

■記録的な価格高騰…消費者は「もやしで代用」




 名古屋市内のスーパー・ウシヒロ八熊店ではキャベツ1玉が430円、半分のサイズが225円で販売されていました。


ウシヒロ八熊店の担当者:
「だいぶ安いんですけど、去年と比べると100~200円ぐらい高くなっちゃっている」

記録的な価格高騰で、2024年12月には仕入れ値が一玉700円ほどとなりましたが、取材した2月11日時点では400円ほどに値が下がりました。それでも平年の2倍近い高値だといいます。

客:
「高いですね。昔は100円台で買えましたから。(代わりに)もやしを使ったりとかしてますね」

別の客:
「買いにくくなってきていますよね。袋のカットキャベツを使って料理したりとか」

店でも小さいサイズのキャベツを安く仕入れて販売するなど工夫をしていますが、高値はしばらく続きそうだといいます。

ウシヒロ八熊店の担当者:
「不作と病気で物自体が出回っていないので、春キャベツが出てきても、まだまだ待たないと値段は落ちてこないかなと思います」

■「人のやることじゃない」農家から怒りの声




 田原市で今回被害にあった畑は、2024年にも同様の被害に遭っていました。

被害に遭った農家は取材に対し、「肥料や農薬も高いなか『やられた』という気持ち」と憤りを隠せません。


事件を知った別のキャベツ農家も…。

別のキャベツ農家:
「人のやることじゃないよね。今年も悪天候で玉の生育もよくなかったし、せっかく出せるようになってからね。カラスとか鳥害とかは対策しとるけども、人が持っていくというのは考えてないよ」

農家は被害届を提出し、警察は売却目的の窃盗事件とみて捜査しています。

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