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〝第2のバウアー〟ウリアスの動向に警鐘 NPBが「経歴洗浄の場」に

東スポWEB / 2024年5月17日 5時4分

フリオ・ウリアスは日本に来るのか?(ロイター=USA TODAY Sports)

昨年9月に2度目のDV容疑でロサンゼルス市警に逮捕された元ドジャースのフリオ・ウリアス投手(27)がNPB行きを画策しているようだ。

ロサンゼルスの地元専門メディア、ドジャースネーションが15日(日本時間16日)に特集記事を掲載したもの。3月にはトレバー・バウアー投手(33=前DeNA)が所属するメキシカンリーグ、レッドデビルズのオヘダ・スポーツディレクターが現地テレビ局の取材に対し、ウリアスの獲得意思とともに「彼は日本に行く機会をうかがっている」とNPB入りの可能性について語っていた。

2016年にドジャースでメジャーデビューしたウリアスは21年に20勝3敗、防御率2・96の好成績でナ・リーグ最多勝のタイトルを獲得。翌22年にも17勝7敗、防御率2・16で最優秀防御率にも輝いた。

名門のドジャースを支えた一方で、私生活では19年5月に夜のショッピングモール駐車場で女性を暴行した容疑でロス市警に逮捕。保釈金2万ドルを支払って釈放されたが、MLBから20試合の出場停止処分を科された。

さらに、WBCメキシコ代表にも選出された23年の9月には妻へのDV容疑で2度目の逮捕。制限リスト入りで出場停止となり、そのままシーズンを終えてドジャースとの契約も終了してFAとなっていた。

今月1日に行われた裁判では36か月の保護観察、30日間の地域労働、52週間のDVカウンセリングプログラム受講などが言い渡された。

DVや性的暴行、児童虐待についてMLBではNPBよりもはるかに厳しい処分が科せられる。その中で2度も逮捕されたウリアスの逮捕は言語道断だろう。ドジャースの番記者の一人も「バウアーもそうだが、彼を加えることでクラブハウスの雰囲気が保てなくなる。MLBでプレーするチャンスはもうないだろう」と断言する。

その一方で、ウリアス側がNPB入りを画策しているウワサについては「(DeNAでプレーした)昨年のバウアーもそうだが、一番大きいのは同じメキシコ人のロベルト・オスナの成功。母国のメキシコでプレーするのとは比較にならない大金を得られる前例ができた影響が大きい」と指摘する。

現ソフトバンクの守護神でもあるオスナは、ブルージェイズ時代の18年に当時交際中だった女性への暴行容疑でトロント警察に逮捕され、その後球団から75試合の出場停止処分を受けている。アストロズに移籍後の19年には38セーブを挙げて初のセーブ王となったが、そのオスナを22年シーズン途中に獲得したロッテに対しては日米で賛否が巻き起こった。

しかし、その後のオスナは日本で着実に実績を積み重ね、23年に移籍したソフトバンクで23セーブ、12ホールド、防御率0・92をマーク。そして昨オフには4年総額40億円超という大型契約を結んで新たな野球人生を手に入れた。

こうした同郷の右腕がつくった好例にウリアスの代理人も目を付けた模様だ。前出の番記者も「こういった流れが続けば、NPBはMLBで問題を起こした実力者たちによる(経歴の)ロンダリング(洗浄)の場として利用されかねない」と厳しく警鐘を鳴らしていたが、果たして――。

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