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【ソフトバンク】防御率12球団ダントツ 倉野コーチ「日本人に強い傾向」を改革

東スポWEB / 2024年5月17日 6時7分

倉野投手コーチ(左)と小久保監督

人呼んで魔改造、その神髄は――。4年ぶりの覇権奪回を目指すソフトバンクが、安定感のある戦いぶりで首位を快走している。

かねて常勝再建のカギとされてきた「投手中心の守り勝つ野球」が復活。先発防御率2・23、中継ぎ防御率1・70を誇り、チーム防御率2・05は12球団ダントツだ。開幕前に懸案とされた先発陣も好調で、現在25回3分の2まで連続無失点を伸ばしている強力リリーフ陣は驚異のパフォーマンスを発揮。順風満帆の開幕ダッシュを支えた。

緻密なデータや情報であふれ、それらを瞬時に手に入れられる時代。同じアプローチで結果が異なるとなれば、やはり「人の力」によるところが大きいのかもしれない。そのキーマンは前倒しで米国コーチ留学を切り上げ、3年ぶりに復帰した倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)だ。ストライクゾーン勝負やムダな球数を減らすため、具体的な数値を明示した複数の「目標項目」をチーム内で共有しているが、名伯楽は「あんなのは12球団どこでもやってますからね」と取り立てて強調することはない。

何が結果に違いを生んでいるのか。ヒントは名伯楽の口癖にある。不在だった2年間に調子を落とした投手も多い。その原因の説明を求められた際、倉野コーチはこんな具合に返答する。「(選手個々の)いいところ、いいイメージしか僕にはなくて。悪いイメージがないんです」。レンジャーズ傘下のコーチ時代は日が昇る前に出勤したほど指導に熱がこもった。もちろん、選手個々に対して課題は指摘するものの、長所を伸ばすことが理念にある。

「人間って100いいことがあっても、すごい悪いことが1あったら、その1をフォーカスするじゃないですか。日本人に強い傾向かもしれないけど。それって違うんじゃないかなってのが根底にある。その考え方がアメリカに行って加速したのは確かです」

同じメソッドやデータを活用しても、アウトプットに違いは生まれる。選手のプレーが窮屈になるのか、そうならないのか。投手陣の全権を担う倉野流の環境整備はハイレベルなチーム内競争を超えた安定につながっているようだ。

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