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【中日】小笠原慎之介がプレーでナインに気合 〝無援護モード〟も不満漏らさず「僕一人じゃ試合できない」

東スポWEB / 2024年5月23日 6時31分

5回、吉川の打球に突っ込む中日・小笠原

中日は22日の巨人戦(東京ドーム)に4―2で逆転勝利を飾り、同カード2連戦を1勝1分けとした。6回2失点で2勝目を挙げた小笠原慎之介投手(26)の熱いプレーが、チームに10カードぶりのカード勝ち越しをもたらした。

中日ナインに気合を注入したのが5回無死一塁の場面で見せた竜左腕エースの守備だった。小飛球となった吉川の送りバントを猛ダッシュしてダイビングキャッチ。絶対に追加点を与えないという背番号11の気迫にチームの面々は猛奮起。続く6回にはカリステが逆転の2点適時打を放ち、小笠原に1か月半ぶりの勝利をプレゼントした。

値千金の一打を放った助っ人は「小笠原選手のダイビングプレーが僕に力を与えてくれた。本当に素晴らしいプレーを見せてもらいました」とコメント。

今季は小笠原が投げると打線は沈黙し、開幕から7試合連続でクオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)を続けながらわずか1勝(3敗)。この日も5回までゼロ行進で小笠原登板時の連続無得点は、何と43イニングまで伸びていた。昨年は柳が防御率2・44ながら4勝11敗と大きく負け越し。柳が登板した後半戦10試合は全て援護点が1点以下だったが、それを上回る無援護モードに小笠原は襲われていた。

しかしながら左腕は「周りがそうやって思っているだけで、別になんとも思ってない」と述べ、不満を漏らすことは一切なかった。それどころか、この日もいつものように「僕一人じゃ試合できないんで。打った打たない関係なく、本当にいつも助けてもらってます」と野手陣に感謝しながら平身低頭。報われない状況下でも決して下を向かない小笠原のポジティブな姿勢が、ドラゴンズ逆襲のきっかけとなるかもしれない。

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