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【ソフトバンク】王会長が〝ロマン砲〟重松凱人に贈った金言「君の課題はホームランを打つこと」

東スポWEB / 2024年5月23日 20時5分

今季の目標「二軍定着」と書いたソフトバンク・重松凱人

育成天国・ソフトバンクのファームにはユニークな球歴を持つ選手が多い。2022年ドラフト育成9位で入団した重松凱人外野手(24)は名門・亜大出身だが、大学4年間で公式戦の実績はわずか1安打。それでも長打力を買われ、プロの門を叩いた。王貞治球団会長(83)も注目する〝ロマン砲〟を直撃した。

――プロ入り1年目と2年目の心境は

重松 1年目の時は大学の時に試合に出られてなかったので、試合に出ることで精いっぱいだった。出ているだけで得られるモノがあったりとか、あんまり結果というところまで考えが及ばない感じでした。2年目は、去年たくさん試合に出させてもらったので、今年は結果にもこだわらないといけない。

――色紙に書いた今季の目標の「二軍定着」について

重松 今まで三軍でやってきて結果が出たことと二軍に行って(2試合出場)良くも悪くも自分の現状を知ったり、課題が見つかったことを改善したりしようと。二軍とか一軍のピッチャーになるとストレートの球速が速くなるので、そのストレートに負けずにしっかりはじき返せる。それをヒット、ホームランにできるスイングやタイミング、技術をもう一回作り直そうというのを一番の課題として取り組んでいます。ずっと三軍にいるわけにもいかないし、二軍、また支配下登録を目指して、一つ勝負になる年というか、去年三軍でいろいろと経験させてもらったことを次は試合に出て、結果として残していかないといけないという思いもありながら過ごしています。

――プロ入りしてから、苦労していることは

重松 練習でやってできていることが試合になるとできなかったりすることがすごく多くて、(5月3日に)王会長の話にもあったように10打席打席に立ったら、7打席失敗で3回成功と言われていたんですけど、三軍だったら3回ではなく4回、5回成功というようにしないと二軍にはいけない。7回失敗3回成功と言って3割成功の方をどういうふうにしたら成功したかということも考えたい。7回失敗したのかというのも見つめ直したい。打てても、打てなくても両方反省したい。分析を繰り返し行い、今後の課題にして練習をしていきたい。

――昨年秋のキャンプ時には王会長の金言を授けられた

重松 「君の課題はホームランを打つことだとハッキリと言われました」。昨シーズンはホームラン3本しか打てなかったですが、その後オフから意識するようになって、今年シーズン始まって1か月しか経っていないが結果(ファーム非公式戦での成績。5月6日現在本塁打7本)に現れている。チームの首脳陣が求めていることに自分が少しでも近づくことによって、支配下登録だったり一軍へ出られるチャンスが増えてくると思うので、今回言っていただいたことも、自分に言われているんだと思って取り組まなくてはならないと思った。ちょっと今、調子が落ち気味ですが、失敗はするものだという言葉を聞いて気持ちが楽になりました。言葉一つひとつに重み、説得力がある。三軍戦まで足を運んでくださっているので意気に感じて、これからやっていきたい。

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