【夏場所】豊昇龍&琴桜 逆転Vでも綱取りには注文「11勝は優勝の数字ではない」と親方衆
東スポWEB / 2024年5月26日 6時4分
大相撲夏場所(東京・両国国技館)が26日、千秋楽を迎える。14日目を終えて新小結大の里(二所ノ関)が3敗で単独首位に立ち、大関豊昇龍(立浪)、大関琴桜(佐渡ヶ嶽)、関脇阿炎(錣山)、幕内大栄翔(追手風)の4人が4敗で追う展開となった。
大の里が本割で阿炎を破れば、その時点で優勝が決定。逆に負けた場合は、最大4人による決定戦となる。中でも議論の対象となりそうなのが、豊昇龍と琴桜の大関陣が優勝するケースだ。横綱昇進の条件は「大関で2場所連続優勝」。ただし、11勝での優勝は〝低レベル〟とされている。
昨年秋場所で大関貴景勝(常盤山)が11勝で優勝した際には、審判部から次場所の綱とりに否定的な意見が出た例もある。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は14日目に10勝目を挙げた豊昇龍について「千秋楽まで優勝争いに加わっているわけだから。大関の役割は果たしている」と一定の評価を下す一方で「(星が)もう1つ、2つだよね。最初の2連敗が惜しい。そういうのが多いよね。上(横綱)に上がるためには(格下に)落とさないことが必要」と注文をつけた。
かつて審判部に所属していた西岩親方(元関脇若の里)も「(優勝は)4敗にはなってほしくない。やっぱり11勝4敗というのは、優勝の数字ではないですよね。優勝というのは、12勝のラインは切ってほしくない」と私見を述べている。
大関陣が逆転優勝を果たしたとしても、次場所の綱とりには全勝Vなどの高いハードルが求められることになりそうだ。
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