【広島】好ムードで交流戦突入 見逃せない4年目・矢野雅哉の成長と貢献「昨年までにはないもの」
東スポWEB / 2024年5月28日 6時10分
就任2年目の新井貴浩監督(47)率いる広島は今季最多の貯金「5」で、28日からの交流戦に突入する。直前のDeNAとの3連戦を全勝し、指揮官も「みんなの頑張りでいい形で入っていける」と昨季以上の進撃に自信を深めている。
3、4月は10勝11敗3分けで1つ負け越したが、5月は27日時点で12勝6敗1分けと絶好調だ。最大の要因は開幕以来、リーグ3位の防御率2・32と安定感抜群の投手陣。106失点はダントツで最少なのだが、それを支える野手の力も見逃せない。
チーム関係者が「4月から『打てない、打てない』と言われてきたけど、やっぱり野球は守りが一番大事って改めて感じた」と口をそろえているのが二遊間を中心とした「センターライン」の安定ぶりだ。
5月に入って36歳のベテラン・秋山の打棒が復調。8日から14試合連続で「1番・中堅」に固定されている。さらに守備に定評がある4年目・矢野雅哉内野手(25)が課題の打撃面でも今月は3割近い打率を残し、16試合連続でスタメン出場。遊撃を中心に正二塁手の菊池とのコンビで再三のピンチを救っている。
別のチーム関係者も「今月中盤までは、ほとんどの試合が3点以内のロースコアの接戦。この間、連敗せず我慢できたのは、チームとしての守り勝つ形ができていたから。菊池はもちろん矢野の守備での貢献は相当高く、昨年までにはないもの」と目を見張るばかりだ。実際に矢野が先発した今月の試合は11勝5敗で、守備力の高さはチームに欠かせないピースになりつつある。
プロ4年目でレギュラー奪取のチャンスが訪れている矢野は「守備を中心にやっていくというのは、プロに入ってからずっと決めている。守備では絶対にチームの足を引っ張りたくない」と言い切る。
交流戦でも投手力と強固なセンターラインを中心とするディフェンス力を武器に、さらなる浮上を狙う。
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