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【F1】モナコGPの角田裕毅は「ライバルにヤバいと思わせる」小倉茂徳氏が8位入賞を評価

東スポWEB / 2024年5月29日 5時35分

モナコGPで8位に入賞した角田裕毅(ロイター)

世界3大レースのF1モナコ・グランプリ(GP)で、RBの角田裕毅(24)が強烈な存在感を発揮した。26日に行われた決勝で角田は同レースで自身初の入賞となる8位に躍進し、4ポイントを獲得した。モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏(61)は、随所に見せた技術の高さを評価。一方で、物議を醸しているスタート直後の大クラッシュ劇の要因として〝モナコ特有の事情〟を指摘した。

角田は予選から速さを見せて8番グリッドに。まずはミディアムタイヤでスタートしたが、直後にケビン・マグヌッセン(ハース)やセルジオ・ペレス(レッドブル)などが絡む大クラッシュが発生。レースはすぐに赤旗中断となった。

赤旗による中断時は自由にタイヤ交換できるため、ほとんどのドライバーがここでピットストップ義務を消化して、残りの周回を走りきる戦略を選択。角田もタイヤを交換して、最も長持ちするハードタイヤに履き替えた。この際、24日にあらかじめ1周だけ〝慣らし走行〟していたユーズドタイヤを使用。新品よりも長持ちして安定したパフォーマンスを引き出す効果があり、チームはアクシデントを想定して事前に準備していた策を実行に移したのだ。

レース再開時は課題だったスタートをばっちり決め、その後は意図的にペースを落としてタイヤを巧みに長持ちさせ、終盤に入ると一気に加速。計算通りの展開で8位入賞を果たした。

小倉氏はまず「なかなか抜けないコースで予選の順位が重要になる。そういう中で8位となり、車の性能を最大限に引き出した」と予選で見せた快走が躍進の要因になったと指摘する。

そして「決勝のスタートでも今回は順位を落とさずに、きっちりスタートを決めた。角田としては、飛ばしたいけど飛ばせない状況が続いたのでフラストレーションがたまる展開になったけど、堅実に自分の順位を守る戦いで、ラスト数周は爆発的な速さを見せた。あれは他のチームからすると脅威。速いしタイヤの使い方がうまいし、敵にまわすとまずいよね、かなりヤバいねと思わせる。長い目で見れば『うちのチームで乗せたい』と思わせる要素がさらに増えた」。角田の技術の高さをアピールする場になったと強調する。

波紋を呼んだクラッシュ劇の要因も分析した。「モナコの場合はスタート直後のチャンスを逃すと、順位を入れ替えられないまま、終わってしまう可能性が高い。どうしても強引になる。モナコ特有の〝オープニングラップで前に出たい〟という思いがすごく強く出た」。抜きどころが極端に少ない舞台ならではの〝心理的要因〟が影響したとの見解を示した。

伝統の舞台でも輝いた角田。次戦のカナダGP(6月9日=日本時間同10日決勝)も楽しみだ。

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