【中日】セ打率２位・村松開人の信頼度が爆上がり中 仁村編成統括は〝将来の主軸〟と評価

初回、四球で出塁した村松開人

中日は２８日の西武戦（バンテリン）に３―０で勝ち、３連勝を飾った。この日、３打数無安打１四球だった村松開人内野手（２３）が規定打席に到達。打率３割１分８厘でサンタナ（ヤクルト）に次ぐセ打率ランキング２位となった。

村松は「１試合１試合やれることをやるだけです。規定に乗ったからといってやることは変わりません。チームが試合に勝てるように頑張ります」と謙虚に語ったが、２８日現在で３割打者はセ・パ両リーグで５人しかいないだけに立派な数字と言い切れる。立浪監督も「ここまでよく頑張っている。ショートというポジションは守る方の負担も大きい。その中で出塁、打率といい働きをしてくれています」と絶賛した。

攻守にわたってチームを引っ張る２年目野手については、チーム内でも信頼度が〝爆上がり中〟だ。仁村編成統括は「規定打席に達しても（打率を）維持するのが難しい。これからが大変ですよ」と言いながらも「ミート力もあるし、インサイドもさばける」と村松の打撃技術を高く評価。身長１７１センチとプロ野球選手の中では小柄な村松だが「長打力もある。いずれは３番を打つような中心選手になる可能性を持っている」（同）と将来的にはクリーンアップを任せられる存在になるとみている。

開幕前、中日の課題として挙げられていたのが二遊間を固定できるかどうかだった。だが、同日の試合で２点目となるスリーバントスクイズを決めた田中が開幕から二塁のレギュラーを務め、遊撃は打率２位の村松で確定。３連勝で借金を１に減らし、勝率５割復帰目前の中日にとって村松の急成長は心強い限りだ。